春の嵐は哀しいね | 復刻版

復刻版

栄光より挫折、成功より失敗、勝利より敗北…。

かなり古いイタリア映画に
「夏の嵐」という作品があった。
ヴィスコンティ監督による
比較的初期の作品である。

ブルックナーの交響曲第7番が
映画全体に効果的に使われるが、
中学生の頃にテレビ放送された時、
それが理由で視聴した。

でも。原題はSensoで「官能」。
刺激的な描写があり、
横で見ていた親に、
怪訝そうな顔をされたのを、
思い出として記憶している。

ブルックナー以外でも、
冒頭にオペラがで出てきたり、
「菩提樹」が歌われたり、
音楽ファンには楽しめるが、
登場人物のマーラー中尉は、
作曲家のグスタフ・マーラーに
ちなんでいるそうだ。

それはさておきタイトルは、
「夏の嵐」でなく「春の嵐」…。
映画とは全く関係ない
昨日の天候のことである。
春の嵐のようだった。

東京地方は天気予報ほどは
大雨でなかった気がしたが、
風がかなり強く、
吹きまくっていた。

この風の影響は大きい!
先ず、帰宅時に差していた、
折りたたみの傘が、
特に強いビル風で大破した。
傘の金具が外れて、
おしまいDeath!!

それから一旦帰宅した後、
買物に街へ出かけたが、
ビニールの傘が一瞬で
ぐちゃぐちゃに破壊された。

帰宅中とその後の外出の
わずか1時間足らずの間に、
2本の傘を命が、
失われてしまったのである。
アア 哀しいね 哀しいね~ だ。

正に尋常でない春の嵐!
でも、異常気象続きの現代、
台風のシーズンが早く始まり、
更なる大風が吹き荒れるのだろう。

本当に嫌になるが、
傘を失って アア 哀しいね…、
は、もう御免である。
骨が多い丈夫な傘を買おう。

余談だが、樹木希林さんと、
郷ひろみさんが歌った「林檎殺人事件」、
よくも、あんなくだらない歌詞を
思い付くものである。
感心させられてしまう。