2023年2月25日(土)
国立劇場(小劇場)にて
坂東冨起子先生主催
ふきの会が開催されます。
【常磐津 年増】
常磐津は
歌舞伎と共に発展してきた
「浄瑠璃」の流れをくむ
「語り物」です。
ストーリーのある曲を
節をつけて演奏するのですが
常磐津では
「歌う」「謡う」ではなく
「語る」といいます。
日本舞踊は
わかりにくいと思われがちですが
ストーリー性があり、
「年増」は、よりお芝居に近いんです!
まず
桜が散る向島の土手で
駕籠からほろ酔いの風情で
出て来ます。
↑ほろ酔いのいい女が主役です。
この年増は25歳くらいの
芸者あがりの囲われものという
設定です。
年増といっても20代です
元は深川の羽織芸者で
道で会った五丁さん
(太鼓持ちで、実際には出てこない)を
相手に、
旦那との馴れ初めや
浮気相手との掴み合いの喧嘩などを語る
『しゃべり』という形式で
三味線に乗って一人で
役を変えて仕方話をしながら踊る
独特の演出になっています。
セリフも所々にあるんです
現代劇と違う声の出し方や言い回しで
激しく苦労する部分のひとつです。
セリフにもご注目ください!
冨祐乃