写真多め! (no.4) | 日本舞踊の面白さを伝えたい

日本舞踊の面白さを伝えたい

ふきの会は20余年にわたり、日本舞踊を見たことのない方にも理屈抜きで面白く見ていただきたいと数々の作品を作ってきました。日本中そして海外の方々にも日本舞踊の面白さを伝えたい! 

こんにちは。

泉宙志(ちゅうし)です。



前回の投稿から間が開いてしまいましたが、、、引き続き「清姫の面」の製作過程をご紹介!



前回までに、

油粘土のお顔が出来ました!


ですがこれはあくまで原型です。


次は石膏でお顔の型どり作業!
家にある物で適当に土手を作り、石膏を流し込みます。


(ってダンボールかよ!)


石膏は粉状で売っているので、水に溶いて使いますが、この粉が舞う!慌ててシャツの襟首に顔を埋めて、何かの広告で見たような、男性がタートルネックを鼻先まで被ってるやつで作業続行。石膏使うの、初めてです。



テッカテカ!


後で石膏と原型を剥がしやすくするために、原型に米油塗りました。(うちの常用は米油)
油粘土なんだし、油塗っても平気だよね?



石膏を流し込んで、、、


数十分後、

固まりました!!



ドキドキしますね。
原型と石膏の分離作業。

うまく型は取れてるかしら。。。

失敗してたらまたタートルネックです。
それに分離作業で原型が崩れてしまったら、さらに戻って粘土をコネコネ。。。


それは避けたい。




じゃん!




うまく型どり出来ました!!


油粘土の原型は崩れてしまったけど。





石膏の型が出来たので、次はいよいよ和紙を張りますよ~。


本来この凹型の型に、更に石膏流し込んで凸型の型を作るんだけど、僕は凹を使います。


何故かって?


凸型を使うと、顔の上にどんどん和紙を張り重ねていくので、折角作った細かい造形がどんどんぼやけてしまうんじゃないか、

と僕は思ったわけです。和紙を重ねれば重ねるほどにね。

そこで凹型を使うことにしました。顔の内側に和紙を張り重ねていきます。こうすることで、もとの造形をより細部まで再現出来るのです。
たぶん。



いざ!!とその前に、


まずは和紙をビリーっと裂きます。

ビリーっと、

ビリー

ビリー

ちぎり

ちぎり

ちぎちぎちぎり、、、

ひたすら和紙をちぎりまくります。。。



張り子のための素材作り。



ハサミやカッターで切るのはNG。張り合わせたときに継ぎ目がくっきり出てしまうから。手でちぎったときのモケモケした感じがよろしいようです。



数十分後、


大中小の紙吹雪の完成です!

舞台で降らす雪に見えるやつね

ってホントに雪に使われたら泣いちゃう。




つづく


泉宙志