エゴイスト | fukinfukinのブログ

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80点

 

 

エッセイスト・高山真の自伝的小説「エゴイスト」を、「トイレのピエタ」の松永大司監督が映画化。

14歳の時に母を亡くした浩輔は、田舎町でゲイである本当の自分を押し殺して思春期を過ごし、現在は東京でファッション誌の編集者として働きつつ自由気ままな生活を送っている。そんなある日、浩輔は母を支えながら暮らすパーソナルトレーナーの龍太と出会う。浩輔と龍太はひかれ合い、時には龍太の母も交えて満ち足りた時間を過ごしていく。母に寄り添う龍太の姿に、自身の亡き母への思いを重ねる浩輔。しかし2人でドライブの約束をしていた日、龍太はなぜか現れず……。

主人公・浩輔を鈴木亮平、龍太を宮沢氷魚、龍太の母を阿川佐和子が演じる。

 

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ずっと観たかった作品。

 

公開当時、鑑賞レビューをいくつか読んだので

だいたいの流れや評価などは知ってた。

 

でも、あそこまでベッドシーンが多いと思わなかった。

特に主人公たち二人の濃厚なやつ…笑

 

私がドキドキしたのは、氷魚君の透き通る肌。

白く長い腕と細い指が鈴木亮平のがっちりした胴体に

絡みつく画は何ともエロチックだった。

 

仮にその白い腕が女性だったとしても

あんなには興奮しないだろう。

(私が女だからかかな・・・)

 

とにかく氷魚ありきのキャスティング。

これはまさに氷魚君でなければ成功しなかったと思います。

 

もちろん、鈴木亮平もよかった。

私はかつて、亮平をそこまで好きなタイプではないとしてたけど

この作品では氷魚とのカップリングが非常に良いなと感じた。

 

 

しかも、氷魚君の売りをしてるシーンも

なかなかリアルっぽくてね。(あんな世界知らんけども)

けど、氷魚くんみたいなコールボーイがいたら・・・

私、電話しちゃうかも!!( *´艸`)

 

なんか、ずっとニコニコしてるんだもん、氷魚。

おっさん相手に「色白いねえ…手なんかも‥」って

いやらしい目に見つめられてもニコニコ・・・

完全に買われる男を熱演してるあのシーンにやられます。笑

 

以下、ネタバレでっす

 

 

 

 

 

 

物語の流れ的には、彼が死んでからのパートがあんなに尺を

取っているっって知らなかったので

「なげーな・・・」と思って観てた。

 

私てっきり、氷魚の家に行った亮平が彼の遺品の中から

彼の本性って言うか、亮平に見せていなかった部分を

見つけてしまう…と言う流れだと思ってた。

 

と言うのも、はじめっから氷魚はほんとうに亮平に

惹かれてたのか??と言う疑問があった。

私には氷魚が、ずっと何か別の部分があるような気がしてたから。

 

亮平の提案通りに売りをやめて、力仕事にいそしんでるけど

それは亮平の提案を受けて、お金を得るうえでの条件である。

けして、二人の愛のために・・と言うものではないようにも見えた。

 

亮平は確かに、ゲイの浩輔をすごくうまく演じてたように思う。

けど、その浩輔自身に氷魚がガチ恋をする魅力が

見えたシーンがなかったように私には見えた。

 

金のため、生活のために相手する男が一人になるだけ。

そもそも、14歳から売りをしてたという龍太のセクシャリティは

どうだったのか??

 

そのあたりが不透明で・・・

ただ、そのせいで氷魚のキャラはとてもミステリアスな

雰囲気に仕上がっているんですよね。

 

龍太の母と、浩輔のその後の交流ですが

龍太の死後もその母を支援し続ける浩輔。

 

私は観てて、「それ、いつまで続けるん??」と思いながら観た。

相手はすまない・・と言いながら受け取った。

 

いずれ、その優しさは相手にとって当たり前になる…

 

母親が何故、公的な支援を頼りにしないのか??

そこのところもみんなと同じように私も疑問だった。

 

だって、浩輔にもいずれほんとうに面倒見るべきオヤジがいるわけで…

 

「愛って何かわからないんですよ・・・」

って龍太の母に吐露する浩輔。

「受け取ったものがそれを愛と思えば、それは愛」

と答える母親。

(このセリフ、母親的にはけっこう勝手なこと言ってるように思えた。

もしかして…エゴイストは彼女???)('ω')ノ

 

 

 

正式な結婚で生まれる義務や責任もあれば

ひっそりと結ばれた関係性でうまれる縁・・・・

 

良きも悪きも人の繋がりは一筋縄ではいかない・・・と

つくづく思わされた作品。苦笑

 

タイトルの「エゴイスト」ですが。

龍太の母親と言う説もありですが、(笑)

 

 

エゴイスト_b0138923_12074233.jpg

この写真と「エゴイスト」って用語がものすごい相乗効果を

生んでるように思うんです。

(このシーンのふたりの笑顔は本物に見える)

 

私的には「エゴイスト」は浩輔のつけてた

香水の名前だと思うんですが…いかがでしょう??

 

 

 

それでなのですが・・・・

この作品観て思い出したことがありましてね。

 

あ、長くなりそうなので次回にまわそ🎶

 

↓ こちらが本家なのです。

 

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