パストライブス / 再会 | fukinfukinのブログ

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74点

 

ソウルに暮らす12歳のノラとヘソンはお互いに惹(ひ)かれ合っていたが、ノラが海外に移住したことで離れ離れになる。12年後、ニューヨークとソウルでそれぞれの道を歩んでいた二人は、オンライン上で再会してお互いへの思いが変わっていないことを確かめ合うが、すれ違いも起こしてしまう。さらに12年が経ち、36歳になったノラ(グレタ・リー)は作家のアーサーと結婚していたが、ヘソン(ユ・テオ)はそれを知りながらも彼女に会うためにニューヨークへ向かう。

 

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評判いいようだったので観たんですよ。

 

例によって大した予備知識を入れずに…

何十年の時を経て男女が再会を果たす物語・・・くらいの情報だけ知ってた。

 

 

 

期待した。

でも、私好みじゃなかったな・・・。

 

ファーストシーンはアジア人男性と西洋人男性に挟まれた女性。

カウンターに座る3人を向かいにいる客が

「あれは、どういう組み合わせだと思う?」

と話している外野の声から始まった。

 

 

 
パストライブス /再会_b0138923_11293732.jpg

 

うん、この始まりはとってもいい。

女一人、男二人のドリカム仕様。

興味が湧きます🎵

 

 

 

 

 

以下、ネタバレになります。

 

 

 

 

 

 

 

 

いかんせん、話が奇麗すぎます。

 

そこがイイんでしょうけどね。(これも時代なのか?)

私には刺さらなかったな。(昭和人間・・・・)

 

 

 

不思議なのは、意外に男性がこの作品を良かったとしてるところ。

 

へ―――――。マジですか。( 一一)

昔の彼女に連絡してみたくなるような作品・・・とか書いてる人もいた。

え・・・・??

自慢じゃないけど、私今更会いたい元カレとかいない。

仮に街で見かけたとしても、声なんかかけない。

会いたくない・・・・。(-_-) (亡き夫は別)

 

綺麗な恋愛が出来なかったせいでしょうか?

私が悪いのでしょうか・・・・・??

 

 

 

 

 

あ、いや、「パストライブス」ね。(*^▽^*)

 

24年ぶりの再会の物語です。

 

 

物語はソウルで12歳の主人公が幼馴染のヘソンと遊ぶシーンから始まる。

ノラが親の都合でカナダへ行くことになり

ヘソンと離れ離れになって

それぞれの生活の中で時間が流れて・・・行きます。

 

ヘソンは時々ノラを思ってぼんやりとしてたり、

気の置けない男友達との飲みの席でも

女の話になると彼女を思い出して切なげな様子が映し出されていた。

 

で、ノラはと言うと大人になって母親からヘソンの名前を聞き

久しぶりに彼のこと思い出した…みたいな様子でFBで検索したりし始める。

 

この時から、男女の想いに差があるように私は思った。

 

ふたりはスカイプで、アメリカと韓国の距離など

ないかのように毎日会話を楽しむようになる。

 

会いたいな・・・・でもそんな時間が…

「あなたがこっちに会いに来てよ」とノラが言えば

「韓国には来ないの??」とヘソンが言う。

 

で、結局どっちも「そっちへはいけない」と言う時間が流れて

ある日、ノラが「もうこんなふうに電話はできない」と

はっきりとヘソンに告げる。

 

そしてまた時間が経ち、ノラがアメリカ人の男性と結婚して数年たったある日

ヘソンがニューヨークに会いに行くと言ってきたのだ。

 

そして、そのことをノラの夫であるアーサーはOKするのだ。

 

 

ノラはニューヨークまで自分に会いに来たヘソンと笑顔で抱き合います。

「あ、ヘソンだ!!」といたずらに笑って。

 

ちょっと照れ臭そうに、でもすぐによく知り合った男友達と

いう感じで二人の空気感が馴染んだ感じになります。

 

アメリカ人の夫との結婚式の写真を見せたり

いろんなところを観光しながらヘソンを歓迎するノラ。

 

ヘソンの彼女を観る目が切なげです。

 

韓国語の「縁 イニョン」(袖触れ合うも的な)について

同じ国で育った二人だからこその、親し気で共感性のある

会話を楽しみます。

 

子供の頃を知っているからこその気安さや、居心地のよさを

まったりと共有する二人。

 

夕飯を夫のアーサーも一緒に取ることとなり

三人は店へ…

 

そしてこのシーン

 

パストライブス /再会_b0138923_11293732.jpg

この辺から私は、ノラのことが凄い感じ悪く映ったのです。

 

最初は普通に男二人の通訳みたいに

会話を取り持つのですが、しばらくすると夫に背を向けて

まるでヘソンと二人でいるみたいに会話をします。

 

久しぶりに会った二人だから、そうなることもわかりますが

アーサーと三人になる前に、たっぷりと二人でいる時間があったはずなのに

「ノラと僕が結婚するようなこともあったかな?」

とか

「子供は作ったかな?」

とか

 

夫が韓国語をわからないのをいいことに???

そんな話を何故、今ここで??!と思い

私はむかついたんだよね。

 

 

だって、ヘソンと会ってきたノラにその夜

ベッドの中でアーサーが言ったのよ。

「君たち二人の前じゃ、ぼくが妨害者(??表現ちがうかも)みたいに思えるよ」

って・・・。

 

ヘソンのことは、ノラから聞いていて知ってたとは言え

きっと誰でもアーサーの立場なら「ほんとは行かないででほしい」と

思うのが人情。

 

このアーサーこんなことも言う。

 

君はあの場所で偶然、僕と出会い、すぐに抱き合ってそのまま付き合って

結婚したけれど

君があの時出会ったのが、僕じゃなくて別の誰でも

君は結婚したんじゃないかって・・・・

 

(そんなこと旦那に言わせて…不安がらせてノラ!!)

 

 

確かにノラ、ヘソンに結婚式の写真を見せた時

「グリーンカードの都合で結婚を早めたの」と

シレッと言ってた。(=゚ω゚)ノ

 

じゃ、逆に!!!

夫のアーサーがノラの立場だったら、ノラは会いに行かせるのかな??

(もちろんこの場合、ノラ自身にはヘソンのような存在はいなかったとして)

 

 

愛があって、信頼してる夫婦だからこそ

アーサーはノラを行かせたしノラも会いに行った。

 

きっと、アーサーはヘソンと会った後のノラへの愛を

一層強くしたとも思いますけど・・・・

けどもーーーーーー。

 

 

12歳で離れているのがミソですよね。

 

過去にキスとか、それ以上の事をしてたら

あんなふうにはなるまい。

(同窓会不倫あるある)

 

ユ・テオ(ヘソン役の男性)よかった。

42歳とかうそでしょ???でした。(*^。^*)

 

 

 

 

 

この作品、角田光代クリソツのセリーヌ・ソン監督の実体験らしいですよ。

 

だと思ったわ!!!(=゚ω゚)ノ