市子 | fukinfukinのブログ

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78点

 

3年間共に暮らしてきた恋人・長谷川義則(若葉竜也)からプロポーズされた翌日、突如姿を消した川辺市子(杉咲花)。ぼうぜんとする義則の前に彼女を捜しているという刑事・後藤(宇野祥平)が現れ、信じ難い話を明かす。市子の行方を追って、義則は彼女と関わりのあった人々に話を聞くうち、彼女が名前や年齢を偽っていたことが明らかになっていく。さらに捜索を続ける義則は、市子が生きてきた壮絶な過去、そして衝撃的な事実を知る。

 

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先日、日本アカデミー賞があったじゃない。

 

主演女優賞に安藤さくらの名前が呼ばれて、そのテーブルにこの作品「市子」の主演女優 

杉咲花ちゃんも座ってたんだけど、彼女が『あれ・・・?私じゃないの?』って顔してた。

そういう風に見えたんだよね。

 

 

その時はまだこの作品を見てなかったので、一瞬映った杉咲花の不満そうな顔を後から思い出して、そう言えばアマプラでこの作品が配信されてるとわかって観たのよ。

なるほどな!って感じました。

 

 

 

 

 

点数より、面白かった。

だけど、自分好みの作品ではなかったかな。

 

内容がいろいろ重いものを扱っていて、軽い気持ちでみることが出来ない作品だった。

予備知識がまるで無いままに、みたからびっくりした。

 

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戸籍を持たない女ということを知らず、市子と三年も暮らし、プロポーズまでした長谷川を演じたのは若葉竜也。

普通の20代後半の男子を演じているのだが、やはり彼は良いです。

静かで体躯もそんなにガッチリしてるとか大きいわけじゃ無いのに何故だか安心感があるというか、信じられるというか、私をいつもそう言う気持ちにさせる若葉くん🎵

 

ここでも、プロポーズした途端に同棲してたアパートから姿を消してしまった市子の行方を追いかける追いかける!!

 

事件担当の刑事がこれまた、注目の宇野祥平なんだわさ。

この配役に興奮したんだけど、宇野さんについては無駄遣いだろ!!!なんなのさ、あの扱い!!( ̄∇ ̄)

あの役宇野さんがやる必要あった??

薄い刑事なんかやらせんなよ、宇野さんに!( ̄∇ ̄)

 

 

けどその刑事によって、市子の居場所を突き止めることになった長谷川の前に、市子の高校時代のストーカー??の男が立ち塞がる。

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逃げてきた市子を匿っていたわけなのだけど、その北と長谷川の対峙のシーンが私的にはゾワゾワして良いシーンに感じた。

(この北を演じた森永祐希君、この作品まで彼のことがすごく苦手だった。いつもわざとらしく感じたから・・・

でも、この作品の彼は良かった!)

 

 

とにかく!!!

どっちの男も市子にベタ惚れなのだよ。(なんで??)

長谷川は子供時代からの市子の凄絶な人生なんかまるで知らない男で、市子はいつも明るく笑ってて素直で普通の女の子に映ってた。

 

一方、北は、高校時代に市子のことが気になって気になって仕方なく付き纏ってしまい、偶然市子の本当の生活を知ってしまうのだが、何故だか心を掴まれてしまい、犯罪者にまでなってしまうのだ。

 

しかも、高校時代の市子には北の他に本命の彼氏までちゃんといるのだ!!

 

市子、モテすぎだろ!!!Σ('◉⌓◉’) って、ちょっと解せなかった私。

いや、実際なんとなく影のある子っていうのは異性を惹きつけてしまうって感じわかります。

そういう意味で、私的には杉咲花ちゃんがあまりその枠にはハマらなかったっていうか。。。

 

なのですが!!!

 

杉咲花が演じる市子にはものすごく惹かれたという、辻褄の合わない変な感想になります。

 

杉咲花ちゃんは実にうまかった!!つくづくうまかった!!!

 

胸を見せたわけでもないし裸にもなってないんだけど、女優魂を感じた。

いや、逆に、この作品で杉咲花が胸をポロリンしてたりセックスシーンとかそういうエロシーンが挟まったりしてたらこの作品の味が一気に落ちたかもとさ思う。

この作品、人が何人も死んでるのですが、死体は一切映さない。

あれ??そこ見せないんだ・・と思ったけど市子の不確かさなどを強調するうえでそういう手段だったのかなとも感じた。

 

無戸籍者のことは、テレビのドキュメントなんかで見たことあるのですが市子の場合は

市子の父親のDVから逃げるために離婚した母親が、市子を妊娠してて離婚後300日以内に生まれた子供は婚姻中の戸籍になるとかで、母親は市子の戸籍を役所に出さなかった・・と言うことみたいなのですが・・・・

 

市子の不幸はそれだけじゃなく、他にももろもろの問題があって・・・・

 

 

 

自分の学生時代とか振り返ってみても、家庭環境が悪そうな子が結構いたようにも思います。

 

市子は長谷川という男に奇跡的に巡り合えて、幸せな三年を過ごすことができた。

その生活から逃げるように去らなくてはならなくなった彼女がプロポーズの言葉に

涙を流したあのシーン。

 

映画を観た後で、振り返って思い出すと切なかった。

鑑賞後、後を引いてしまったのは久しぶりだった。(いい意味でも悪い意味でも)

 

この作品、もとは演劇らしいですね。

 

繰り返しになるが、俳優陣は素晴らしかったと思うけど・・・好きな作品ではない。

 

「ゴジラ-1」観に行くべきかな・・・???笑

 

 

こちらが本家です。↓

 

小鳥たちの巣