どっから見ても関西のおっちゃんや

 

30代の時から、理由はわからないが、頭に念のようなものを

注ぎ込まれ続けているから、脳幹出血というたいへんなことになった、

それを止めないと、良くならない。と、気功を学ぼうと思って行った

K先生のところで言われた。治療が必要だ、と言われたので、

もう、何かあったらイヤだからと、治療代68万円を振り込んだ。

 

治療はK先生が遠隔気功を毎日1時間を3か月してくれる。

そして、K先生のお父様で関西ではそこそこ有名な気功の先生

(霊能者でもある)が出張で来てくれて、1回治療をしてくれる、

というものだった。

 

月に一度はK先生のところに行って、気功を直接受けて、

操体法という動きを指導してもらう。

遠隔治療を2か月、K先生の所に2回通ったところで、大阪から

K先生のお父様がようやく登場した。

私の家に来てくれるという。

山手線の目白で降りて、歩いてきてくれるという。

なんでも街の気 を感じたいということだった。

街の気、としては目白はかなりいいところだとの評価で

そう言われれば悪い気はしない。

瞑想していて、巣鴨まで行ってしまって遅くなった、というのも

気功の先生らしい、と思うようにした。

 

初対面のK先生のお父様の印象は、良いとか、悪いとかではなく、

関西のおっちゃん、そのものという感じだ。

関西弁で、私の頭には何か悪いものが長年注ぎ込まれていて、

それが脳幹出血の原因になった、と説明してくれた。

 

そして、30分位の気功を受けた。私はひたすら目を瞑っていた。

私の状態は、頭に注ぎ込まれているへんなものさえ、無くなれば

他には問題はなさそう、ということだった。

私は鈍い女なので、気功の最中も終わってからも

何かを感じるということは、残念ながら全く、なかった。

 

その後、私の母も診てくれる、ということになったので、

当時まだ存命で、妹と一緒に上野方面に住んでいた母のところへ

行くことになった。

母は脊柱管狭窄症で発作が起きると、痛みで何時間も苦しむ、

手術は80歳を超えているので、難しいと言われていた。

歩く時はキャリーバックを杖替わりにしている状態だった。

 

それを何とかしてくれるのかな?

と淡い期待を持って自宅から、母の住む上野まで

タクシーで先生をお連れした。

 

その道中で、コロナはもう、収束するから、と先生が言われた。

大規模な会議を控えていた私は、「ありがたいです!」と

喜んだが、その後、コロナは収束でななく拡大の一途を

たどり、件の会議は中止せざるえなくなった。

2021年のことだ。

 

                     to be continued.