さて、先日配信しました「どうにかなりそう-highway mix-」聴いていただけましたでしょうか。ダウンロードしてくれた皆さんも、ありがとうございます。今年は、「どうにかなりそう」な年だったので、その締め括りに作りました。

 

 2015年のオリジナルはボーカロイドで、2017年にはそのリミックスバージョンを、そして今年はトミタ栞さんをフィーチャリングした4バージョンに加え、夏にはパリスマッチのミズノマリさんによるbeachside mix。配信していないものも含めれば、その数はさらに増え、色とりどりの「どうにかなりそう」が生まれました。tiktokでたくさんの人に踊ってもらい、楽曲の認知度も上がりました。素敵なミュージック・クリップまで作成してもらい、2020年は「どうにかなりそう」に彩られた一年になりました。

 

 ただ、問題が発生しました。その後の曲作りにおいて、何を作っていても、どこからプローチしても、聞こえてくるのです。「どうにかなりそう」が。フレーズが強すぎて、他のメロディーよりもまず先に出てきてしまうのです。

 

 リミックスやアレンジにおいては、この症状は悪いことではなく、大事なことでもあるのですが、このままだと一生「どうにかなりそう」のアレンジを作り続けることになってしまいます。かつても、ファミリーマートの入店音(私的には、小学生の時に通っていた塾のチャイム)を用いて、様々なバージョンを作りましたが、やろうと思えばいくらでもできてしまうのです。

 

 なので、一旦「どうにかなりそう」にケリをつけなければと、最後というわけではないですが、自分の声で節目にしようと思ったのです。

 

 いざ完成してみれば、これまでリリースしてきた楽曲とかなり曲調が異なる「highway mix」。クラブ・ミュージックではなく、いわゆるソフトロックなバンドサウンド。ギターポップ。やはり、渋谷系でしょう。かつて「渋谷系三昧」も担当したこともありましたが、私の世代は大きく影響を受けています。定義はわかりませんが、イントロから「渋谷系」を彷彿とさせる音を意識し、自分なりのイメージでマイクの前に立ちました。新たに録ったものなので、厳密にいうとリミックスではなく、セルフ・カヴァーになります。

 

 配信後、Apple musicのプレイリストに選ばれたという一報が入りました。しかも、あいみょんから始まる「IYASHI TRACKS」の3曲目。こういった経験は初めてですが、テンションが上がりました。昔でいう、J-WAVEでオンエアされました!みたいなことでしょう。DJ KAORIさんのミックスアルバムに入った!「SPIN OUT」に入った!みたいな。多くの人の耳に触れる機会が増えることもさることながら、自分の好きな音だけで作った音楽が、客観的な尺度で選ばれたことがとても嬉しくて。

 

 疾走感あふれるギター・ポップサウンド。「highway mix」は、まさにハイウェイを駆け抜けるような気分になれる一曲。布団から出られない朝にもオススメです。ミュージック・クリップも近日中に公開しようと思っているので、楽しみにしていてくださいね。

 

 

 

どうにかなりそう-highway mix-/ROCKETMAN

https://ssm.lnk.to/Dounikanariso-HighwayMix-