突如現れたこの言葉からみなさんはどのようなものを想像されましたでしょうか。舞台、映画、ネット番組、さまざまな世界をイメージするだけでも、充分にお楽しみいただけたのではないかと思います。

「火曜日って、いつも仕事はいっている?」

まだ桜の蕾が膨らむ前のことでした。

「打ち合わせはいるときもありますけど、あらかじめいっておけば大丈夫です」

 この劇場版に欠かせない人物にメールをしました。そのときは彼の頭のなかで、手伝うくらいのイメージだったかもしれません。

 伝説の?最終回からどれくらい経ったでしょう。毎週ヒルズには訪れるものの、あれから僕の足場も変わりました。気がつけば一週間、ずっと、話を聞いています。相槌ばかり打っています。人の話を聞くことは嫌いではないし、途絶えることなく仕事があり、ましてや相槌だけでお金をいただいているなんて、とても恵まれているのですが、7年もの間4時間のフリータイムを与えられていた人間がいきなりアウトプットを奪われてしまうと、たちまちコンディションがおかしくなってしまうもの。たとえ音にして吐き出したとしても限界がありますし、音にならない部分だってあります。ブログやツイッターなどで発信すると、ニュアンスが薄まる分、厄介なことになりやすいため、結局自分のなかで消化していたのですが、それも追いつかなくなっていました。そんなとき、思うのです。

「あぁ、ロケショーがあったらなぁ」と。

それは喪失感ではありません。日々の生活のなかで感じたことを放出できないもどかしさ。

あの場所があったら、あの4時間があったら。


「舞台上にラジオブースがあって、そこで話す感じ?まぁ、いてくれればいいから」

 それが、劇場版の意味でした。

 ラジオでやるのもいいですが、どこを切り取られてしまうかわからないので、電波に乗せず、お客さんに直接届けるのがいいと思ったのです。

「5月31日、場所は渋谷の、この前事務所のライブやったところ」

 自分が出演になることに若干の戸惑いをみせつつも、快く受け入れてくれました。芸能界で僕の発言の受け皿になるのは、彼しかいないと思っています。

「劇場版ロケットマンショー」

 あまりこみいったことはしません。基本的には、僕の胸のなかの支えを除去するイベントです。すっきりするのはきっと僕だけ。とはいえ、懐かしいメンバーが揃う、ある意味同窓会のようなイメージでしょうか。電波に乗せないラジオ番組。こころの周波数をあわせてキャッチしてみてください。これが今後、どのようにころがっていくのか、自分でも非常に楽しみです。



「劇場版ロケットマンショー」
出演 ふかわりょう、平松政俊
2016年5月31日(火)19時開演 場所:渋谷区伝承ホール

チケット 全席指定
前売り ¥3,500-  当日 ¥4,000-(ともに税別)
5月7日(土)10時よりローソンチケットにて販売します。