tricoroから初めたbeatmaniaIIDX。憧れの皆伝に合格しました。
実に三年半プレイしてきて、あれほど嬉しい瞬間はありませんでした。その日の事を長々と書きます。あの日の思い出を書き残したい。
「ゲームにそーいうのいいから」と思う方はブラウザの「戻る」ボタンがあなたを幸せにしてくれるでしょう。



「ふかけん君、今日皆伝受ける?受けるなら見に行くよ。」
仲間でありライバルである、DJ NAWONE(なをね)がLINEを送ってきた。
もし、皆伝に受かった時に一番一緒に喜びたいのは彼だった。二つ返事で、ホームに来てもらうように頼んだ。

その日、少し眠気があったけど決して調子は悪くなかった。むしろ眠気がある状態でオリコでPPに灼熱に卑弥呼を抜け、冥のブインブインまでいけるくらいには見えたし押せた。
課題の苦手な灼熱も、トリルを速く押し過ぎる癖を矯正するためにランダムでノックしまくった甲斐があってミスカウントを126まで減らせた。癖防止のために正規と鏡はもちろん、それらにトリルの形が近いR乱も触らなかった。


ウォーミングアップも済ませ、いよいよ受験。iPadで受験の様子を撮影しようと持ってきたので、アームでしっかり固定。
さて今の皆伝は正規とミラーのどちらかを選んで受けることができるのだけど、自分の本命はミラー。
・灼熱が2P鏡当たり
・卑弥呼の軸が7にくるので、1で軸を叩くよりもハマりにくい
・冥の縦連を利き手で処理できる(手首なので皿絡みにも強い)
という三つの大きなメリットがあるからだ。
緊張慣れするために最初は正規で受けてみたが、苦手ではないはずのPPは終始緊張しっぱなし。抜けはしたものの、確か20%もゲージは残ってなかったと思う。ゲージもメンタルもおぼつかない状態での灼熱は、第一トリル地帯でトリルがハマって閉店。

気を取り直して本命のミラー。
先ほど正規で、練習してきたはずの灼熱であえなく落ちた後味の悪さが頭の中に印象づいていたのと、緊張がまだ抜けきってない状態でスタートしたPP…どうなるかと思ったけど、ミラーは最初から最後まで正規よりも押しやすかった。あまりミスが出ない分自分のペースで叩けるようになったのかな、叩いている内に緊張が少しずつほぐれていって、ゲージは80%近くも残った。
…普通皆伝挑戦段階でこんな残すわけないよね?って内心テンパりながら、灼熱君。今度は落ち着いていた。第一、第二トリル地帯の両方とも中々うまく凌げた。トリルを速く押し過ぎているのにもいつの間にか気づけるようになっていて、事故回避ができたり。ラストは押し引きと枚数を割と覚えられたので、ゲージは30%残すことができた。…30%残せたこと自体は良かった、問題だったのはそれを見て自信にする前にテンパってしまったことだ。段位で抜けたのはこれが初めてだったものだから…

そして卑弥呼。灼熱でテンパった後というのもあったけど、皆伝で初めてお目にかかる女王様のプレッシャーはすごかった。序盤の回復地帯で思うように回復できなかった。そのまま縦連、低速、軸の前と進んだはいいけど、生きてる心地がしなかった。押されてる状態で迎えた軸地帯。バドマニで鍛えた軸押しスキルには自信があったし、オリコでの乱ノックで卑弥呼そのものに慣れたつもりだったけど、そこに突入した途端緊張で指が思うように動かせなくなりハマって、塵へと帰った。

最初の正規受験で灼熱で落ちた時よりも悔しい落ち方だった。得意だと思ってた卑弥呼で…と悔しい思いが頭の中を埋めていって、このまま俺は皆伝受からないのかななんてマイナス思考になりかけていた時に、立ち会っていたなをねが声をかけて励ましてくれた。
「灼熱上手くなったね。もう前みたいに落ちる心配はせんでいい」「卑弥呼の軸はしょうがないよ、誰だって一回は落ちるさ」「それと、卑弥呼の最初で回復あまりできてなかったな。ふかけん君の地力なら落ち着いてやれば超稼ぎどころだから、焦らないで」など、かけてもらった言葉の一つ一つに勇気をもらった。そして、彼の言葉のおかげで気持ちを落ち着けることができた。決して調子は悪くないし、そしてなにより彼の前で合格したかったから…もう一度、受けようと決意した。正規かミラーのどちらで三度目を受けるか相談したところ、ミラーで行くことに。


iPadのビデオのスタートボタンを押していないことに、「perditus†paradisus」の表示(曲が始まる前のアレ)がされてから気づいた。こんな時に慌てて…というより、こういう時だから慌てたんだと思う。皆伝の始まりを告げるかのような開幕のCNで、脳トレタイムスタートだなんて考えたりしながら自分なりにリラックスして一旦呼吸を整える。抜けたら後はずっと高密度物量。…さっきよりも押せる、押せる。どうしてあんなに押せたのか今でも分からない程に押せていた。最後の発狂も歴史的に上手かった。92%も残して灼熱に臨めた。なんでこんなに残ってるんだよ!って自分でも驚いた。そしてこのPPのプレーで、緊張で見失っていた、物量譜面をさばく本来の感覚をようやく取り戻すことができた。これが後の卑弥呼と冥で役に立った。

灼熱は持ち越しゲージが92%ととっても余裕を持って挑めたことと、直前のプレーで抜けられたんだから今回も抜けられるはずという前向きな気持ちが勝因となって抜けられた。とはいっても第一トリルで補正に入ったりその後はジリ貧だったりと、決して人並みに上手くやれたわけではなかった。それでも練習した甲斐あってBPを160近く出しながらも抜けることができた。正直、今回の皆伝で一番苦手な譜面だった。オリコを含めて一番最後に段位ゲージを抜けれたのはこいつ。冥ですらも灼熱よりオリコで早く抜けれた。それだけに抜けれたのは後からとっても自信になった。

二度目の挑戦となる卑弥呼は、緊張しつつも今度こそ落ちてたまるか!と意気込んでスタート。
先ほどの挑戦において、序盤で緊張で回復しきれてなかったとなをねからアドバイスをもらったので、貴重な回復源だ!!って意識を強く持ってノーツを拾いまくった。
中盤の超縦連は、結局リズムを覚えきれなかった代わりに全力で回数分連打することでゲージを残そうとあがく。あまり上手くできずにごっそり持って行かれたが、20%は残せた。
そこからの低速は得意な箇所。普段通り落ち着いて叩いてしっかり回復し、抜け際の軸も繋いで最終的に42%まで回復できた。先ほどやられた軸地帯には60%で突入。ぐぐっと耐えたかと思えば削られたり、っていう軸地帯はだったけど挑戦段階じゃ中々上手かったと思う。最後に控えてるピギャートリルの餡蜜が下手くそで、14%まで減ったのはヒヤヒヤした。
けれどその後にある回復すべき場所でしっかり回復して、40%くらいまでゲージを溜めた。
そして低速が得意な自分にとっては最後の難所である二重階段を迎える。二重階段そのものが折り返しや縦連も含んでいてとても押しにくいけれど、それ以上に緊張で指が思うように動かなかった。手首皿なので皿絡みで大きく崩れないのが救いで、12%まで削られながらもなんとか低速を迎える。緊張していたけど目線移動もばっちり決まって、落ち着いて見切って28%まで回復できた。

初めて来た冥。画面の真ん中に出てくる「冥」、その一文字がものすごい威圧感を放ってるように感じた。事実、とっても胸がドキドキしていたのを覚えている。けれど、「ここまで来たら絶対に抜けてやる」と気持ちを強気に切り替えて臨んだ。

そこから4545地帯、ピアノ地帯、低速、ブインブインを抜け、ウイニングランそして最後の2000ノーツ目を叩く時のそれぞれの心境は、書こうと思えばかける。けれど、それは敢えて書かない。どうかそれは実際に自分で味わって確かめてほしい。
…なんていいつつ、ウイニングランだけは(それでもあまり書かないけど)。
ブインブインを抜けて、うそだろって思いながらしばらく叩いて落ちないことを確信した時。そこから最後の2000ノーツまでは、とても至福の30秒でした。あれほど興奮する30秒は、この世にないでしょう!



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このリザルトを見たくて、今日まで頑張ってきた…!!


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憧れの【SP/皆伝】。あの金色の2文字が自分のステータス画面にも…


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皆伝になって最初のセッションは、ライバルDJ NAWONEとの皆伝セッションだ!
俺たちが皆伝だー!彼なしには弐寺は頑張れなかった。そう感謝しつつスタンダードでプレイ。
僕が皿曲のブラックを選び、彼が鍵盤曲の黒ペンを投げるという普段とは逆の選曲になりました。



☆12参考表を使って、皆伝合格時のクリアランプを残しておきます。

ハードは
・結局未難51まで詰めました。
・皆伝受験目安と呼ばれる地力A以下の未難がピアノ協奏曲第1番"蠍火"のみ。
・個人差B+以下は解禁した曲は全て埋め、Aは皆伝と関係ありそうなモノといけそうなモノを埋めた。
・A+以上のハードはAncient Scapes†LEGGENDARIAとinvoker†LEGGENDARIAのみ。それぞれ粘着できないからA+にいるようなもので、実際の難易度はAくらいだと思います(と、なをねに言ったら手首乙と言われた)
・ハードが煮詰まってきたら下の方でエクハを増やしたりも。モチベーション維持と拾う感覚をしっかり身につけるのが目的。



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ノマゲ、イージーは
・皆伝を取りたかったら、何がイージー点いたかよりもどれだけハードで埋められたかが重要だと考えていたので、取りたてて上位のイージー狙いってのはあまりしなかった。けれど、ノマゲとハードの差が大きい曲をノマゲで埋めて選曲画面をホクホクさせたりはした
Feel The Beat†LEGGENDARIA、Verflucht、冥、JOMANDA、PARANOiA ~HADES~、Rave*it!! Rave*it!!、rage against usual、BLUE MIRAGE、Fascination MAXX、Go Beyond!!はノマゲできた。特に冥はノマゲできるまでやり込みましょう、中盤ができるかどうかとはいえやっぱりイージーよりノマゲの方が気持ちがいいです
共鳴遊戯の華、Thor's Hammer、BLACK.by X-Cross Fade、、煉獄のエルフェリア、Snake Stick、3y3s、DIAMOND CROSSING、音楽、VOX UPは皆伝合格するまでにノマゲができなかったけどここらへんもノマゲできたら気持ちよさそう。皆伝取るまでに「やり残したこと」ってのがないのはいいゾォ
・それでも上位曲にイージーやノマゲが付くのは自信になりました。Chrono Diver -PENDULUMs-にイージーが点く頃には皆伝を取れる鍵盤力が点いてるとのウワサ…僕は76%どまりでした。


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集計すると
※これにGrand Chariot、StrayedCatz、Triple Counterの三譜面を加えてハード以上が162譜面。
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長々とお付き合いくださってありがとうございました。
また次の目標に向かって歩み出す所存であります!