20代ですが、臼歯部に骨欠損が散見されます。
右上4番も1〜2年前に他院で抜歯されたとのことでした。
左上臼歯部に特に顕著な骨欠損を認めます。
しかしこのケースにおいて注目したのは咬合です。
あまりカリエスタイプ・ペリオタイプではないような印象です。歯周基本治療は勿論必要ですが、力のコントロールへも十分な配慮が必要でしょう。
ですので術前にフェイスボウとチェックバイトで咬合状態も確認しました。
やはり側方運動時の最後臼歯の干渉もみられますし、もしかするとCO-CRの不一致による咬
咬合性外傷に起因することも深層にあるのかもしれません。従って咬合調整や干渉にもなっている下顎両側智歯も抜歯の必要性を認めます。
ですので力のコントロール(咬合調整)と炎症のコントロール(歯周治療)を並行して行う必要があります。
術後資料↓
まだ経過が浅いのですが、術後も同様の模型診査を行なっても犬歯による臼歯離開も獲得できているので、力のコントロール・炎症のコントロールも十分に獲得できたと思われます。
あとは定期的なメインテナンスでフォローをしていきます。
歯周組織再生療法 ¥33,000~
歯肉剥離掻爬術(保険適応) ¥7,000~¥10,000(3割負担)
※保険点数により決定されますので手術対象となる歯数によって
大きく異なります。