最近中古住宅を見る機会があった。
最近工事費が高いからリノベして使うのも選択肢だ。問題は建物が改装に値するかの判断、耐震性を確保できるかとか設備の更新はどこまでいるか、この先数十年の使用に耐えうるかなどなどハードルは高い。
すべてを満たすのは予算のこともあるからむつかしい。構造と設備は必須、内装もそれなりに必須、電気も手がかかる。それでも新築に比べれば相当安く済む。ただ断熱や窓などはある程度我慢せざるを得ない。テレビのビフォアアフターみたいに新築並みに手を入れると面白いが安上がりでは済まなくなる。
消費エネルギーの少ない建物に変えていくのは時代の要請だが莫大なストックをすべて切り替えるにはあまりにも負担が大きい。化石燃料を使わないエネルギーシステムを作るのも相当な時間がかかる。温暖化対策はむつかしい。50年先には日本の建物の多くが時代の要請に応えたものになるかもしれないが世の中がどうなっているのか想像しにくい。