夢違観音(ゆめちがいかんのん・ゆめたがいかんのん)
明るい表情と美しい均整のとれた夢違観音像。
夢違観音の由来は
悪夢を見ても、この仏像に祈れば吉夢に変えてくれるという信仰があり、
夢違観音とよばれています。
白鳳時代の作品であり高さ86.9cmの銅造で、
額には化仏をつけ、顔は丸顔で、
やや鋭角的な唇に優しほほえみをうかべています。
また、
上半身裸形で身体は豊かな厚みがあり、
天衣はゆるやかな曲線をもち、
左手には小さな水瓶をもっています。
現在法隆寺の大宝蔵院にありますが、
江戸時代の宝永7年(1710年)以降は東院絵殿の本尊として祀られていました。