FUJIYAMAめだかです
以前、ご紹介した
FUJIYAMAめだか作出の
「オロチ出目」
覚えていますでしょうか?(笑)
オロチ出目の記事はコチラ
今、流通している黒出目はスーパーブラック系の出目なので、白い容器では保護色反応で色褪せて灰色になってしまい、黒い容器では見えません
そこで白い容器でも色褪せないオロチ出目を作ったのですが、大したメダカじゃないのに、それはそれは大変でした(笑)
出目は普通に累代してても出てくる可能性がありますが、狙って作るのは結構苦労します
ヒレ長などとは比べものにならない確率の低さで、オロチの体色と出目を持った子を獲得するのに数千匹のハネが産まれています
それらの子供は出目(奇形)の血を持っているので、最後まで責任を持って飼育する必要があります
メンデル独立の法則
9:3:3:1
なんかには当てはまりません
少し仮説を立てて表を作ってみましたが、多分色んな隠れた遺伝子をたくさん持っていて、オロチ出目になる確率的には0.5%以下になると思います
なので、出目の改良には安易に手を出さない方がよいと…声を大にして言います(笑)
それはそうと、あれから数ヶ月経ちましたが、未だにリリースしないのは…オロチ出目は単なる第一段階に過ぎなかったんですね~
実は今シーズンにコッソリと改良を加えオロチ出目にダルマ血統の血を混ぜていたんです
で、出来上がったのがコチラ
名付けて「オロチ出目ダルマ」
…そのまんまです(笑)
そもそもただ単にオロチを出目にしてダルマにしただけなので新種と呼べるかは微妙ですが、苦労だけはしています
まだ幼魚です
通常ダルマは卵の段階から高温で飼育する事で作るのが一般的で、ダルマは遺伝しないとか言われる事もありますが、ちゃんとダルマ血統はあるんです
しかも、ダルマ血統の交配を他でもやりましたが、ダルマ血統の血は結構強いなと感じてます
とはいえ、この子達も夏産まれの子なので、高温だったとは思います(笑)
それでも他に比べると圧倒的に出現率は高かったです
因みに
出目も高温下の方が出現率が高いです
出目はだいたい70%
ダルマは高くて4~50%
くらいだと思います
しっかりとオロチの血を受け継いでいるので、白い容器で飼育していても色褪せる事はありません
上見は完全に真っ黒ですが、まだ幼魚なので横見は黒さが足りません
でも、オロチ同様成長と共に黒い色素に覆われてくると思います
後頭部の凹みは残念ですが、出目にもダルマにも、この凹みは出やすいのです
種親は比較的良い顔をしていました
↓種親↓
顔付きや後頭部の凹み修正は
今後の課題です
いずれこのチビ黒出目ダルマを、気軽にどんぶりで飼育出来るように普及させるのが夢ですが…その前にもう少し改良しておきます
以上オロチ出目ダルマでした
冬場のヒーター飼育で
★にならないことを祈りながら…