ノーベル医学生理賞の受賞が決まった
京都大の本庶先生の研究から生まれた
「オプジーボ」
この薬の値段って、
どのくらいなんでしょう
こんにちは
管理薬剤師の中島です
今年の夏、
こんなニュースがあったのを
ご存知の方もいらっしゃるのでは
厚生労働省は
高額なガン免疫治療薬
「オプジーボ 」の
薬価を11月から
引き下げることを決めた。
実は、この価格は
2014年に発売されてから
3回改定されています
2014年に販売後、
2017年2月に改定された時は、
異例中の異例で
話題になりました
薬価改定という
医薬品の価格が適正な値段となるように行う価格調整を
2年に1度のスパンで行われているのですが、
薬価改定の時期を外れた
薬価の引き下げは
異例中の異例で、
しかも、50%も引き下げられ、
「新薬の研究開発意欲を削ぐことにつながるおそれがあり、
ドラッグ・ラグを招くことにもなりかねない」
と懸念されました
そして、
2018年4月の薬価改定で、
さらに23.8%引き下げ
さらに、
今年2018年4月に
4半期再算定という、
年4回ある新薬の薬価収載の機会を通じ、
既収載品についても一定の条件の下で薬価を再算定できるルールを導入し、
オプジーボ は、なんと‼️
その初の4半期再算定の適応になり、
37.5%を今年11月に
引き下げられることになりました
発売時からすると、
76.2%も
安くなっています
それでも、60キロの患者さんは
1ヶ月いくらになるか計算した場合、
ざっと、薬代だけで
65万円です
薬価のもう一つの意味は、
医薬品の価値です
薬価が高いほど価値の高い医薬品であり、
価格が低ければ相対的に価値が低い医薬品である、
といえると思います
今回の受賞で価値はどうなるのか
オプジーボ の価値は上がっても、
患者さんの金銭面の負担を考えると
薬価は下がって欲しいです
本庶先生は、
インタビューでおっしゃいました
「『元気になった。あなたのおかげだ』と言われる時があると、何よりうれしい」
この言葉は、私も含め
すべての医療者が共感したでしょう
数年前まで天命と受け入れるしかなかった、癌や難病が研究され、
克服されるようになってきました
効果的な薬物治療の最後の砦は、
薬剤師の服薬指導だと私は思っています
そして、
癌にならない身体作りを提案することも
必要だと思っています
言うまでもありませんが
この「オプジーボ 」には
時に致死性の副作用が起こります
患者さんがこのような治療を自宅で行うことができる世の中になりました
私たち薬剤師は、
患者さんが治療を遂行できるよう指導し、
寄り添うべきですが、
自己免疫力を上げるための提案も
してあげるべきだと思います
「免疫力アップ」を
うたう健康食品などが溢れていますが、
これは、決して
「免疫療法」
ではありません‼️
免疫力アップ≠免疫療法
病気にならない身体作り
そのためには、
栄養バランスのある食事は
もちろん大事です。
足りない栄養を補給するために
時には、
サプリメントも
利用するのも良いでしょうし、
バランスの崩れた身体には
漢方薬を
試してみるのも良いでしょう
この薬剤師なら頼れる、相談できると
患者さんに感じていただけるように、
藤薬局では
一人ひとりを大切にしております