1993年に結成された彼等のバンド名は、1960年に彼等の出身地であるエスポー近くのボドム湖の湖畔でキャンプしていた4人の若い男女が、斧で3人が惨殺され、残る1人も発狂してしまったという、実際に起こった殺人事件から由来します。

2005年にこの事件の生き残った1人が犯人であるとして逮捕されましたが、裁判で無罪判決を受けたことから、事件は依然として謎に包まれたままなのでした。

そんなわけで、今日の一枚はこちら↓
M1:ニードルド24/7
M2:シックスパウンダー
M3:チョークホールド(コックド・アンド・ローデッド)
M4:ボドム・ビーチ・テラー
M5:エンジェルス・ドント・キル
M6:トリプル・コープス・ハンマーブロウ
M7:ユー・アー・ベター・オフ・デッド
M8:リル・ブラッドレッド・ライディン・フッド
M9:ヘイト・クルー・デスロール
M10:サイレント・スクリーム ※
M11:サムバディ・プット・サムシング・イン・マイ・ドリンク ※

2003年に発表された、フィンランドで初の1位を獲得した彼等の4thアルバム、チルドレン・オブ・ボドムの『ヘイト・クルー・デスロール』です。

アンシ・キッポを再びプロデューサーに迎えて制作されたこのアルバムは、スラッシーでヘヴィなリフが多くなったことで音に厚みが増していて、特に、アレキシ・ライホのギターとヤンネ・ウィルマンのキーボードとの絡みは、これまで以上に彼等の聴きどころとなっています。
日本では、オリコン29位を記録して、 ※印は日本盤でのボーナス・トラックですが、M10はスレイヤー、M11はラモーンズのカヴァーです。

先行シングルとしてリリースされたM7(c/wはM
11)は、本国フィンランドでは2週連続1位を獲得し、デビュー・シングルから4作連続のNo.1ヒットとなりました。

彼等の美学が詰め込まれた名曲のM9で締め括られたこのアルバムは、デスメタルの様式美を継承しながらもキャッチーな要素が加わった、若くして彼等独自のスタイルを築き上げた一枚です。