(この記事は2016年9月17日に投稿した記事を加筆修正したものです)


1969年、ある映画のOST制作のために、総勢50名に及ぶ英米のトップミュージシャン達がニューヨークのスタジオに集まり、レコーディングの合間を縫ってジャム・セッションが繰り広げられましたが、映画自体の製作が頓挫してしまい、レコーディングした音源もお蔵入りとなってしまいます。


1973年、レーベルもプロダクションも全く異なるアーティスト達によるこの作品を世に送り出すべく、イギリスのカリスマ・レコードと、アメリカのブッダ・レコードが奔走して、このアルバムは、陽の目を見ることになるのでした。


そんなわけで、今日の一枚はこちら↓
[DISC1]
M1:シッシー・ストラット

(アン・アザー・セッション)

M2:フリーダム・ジャズ・ダンス

(キース・エマーソン・セッション)

M3:悪魔を憐れむ歌

(ハーヴェイ・マンデル・セッション)

M4:マザー・ネイチャーズ・サン

(キース・エマーソン・セッション)

M5:ロード・ソング

(キング・クール・セッション)

M6:レイ・レディ・レイ

M7:ヘイ・ジュード

(以上 オッズ&ソッズ)

M8:ヒー・ダークド・ザ・サン

(リンダ・ロンシュタット・セッション)

M9:アールズ・シャッフル

(ハーヴェイ・マンデル・セッション)


[DISC2]

M10:ゲッティング・バック・トゥ・モリー

(キング・クール・セッション)

M11:チェリーピッカー

(アン・アザー・セッション)

M12:キルパトリックズ・ディフィート

(オッズ&ソッズ)

M13:イパネマの娘

(ハーヴェイ・マンデル・セッション)

M14:誰も知らない

(キング・クール・セッション)

M15:リヴィング・ライク・ア・フール

(リンダ・ロンシュタット・セッション)

M16:ワーキング・イン・ザ・コールマイン
M17:ビッグ・シティ・ウーマン

(以上 アン・アザー・セッション)

M18:オン・ザ・リバウンド

(キース・エマーソン・セッション)


1973年に発表された、錚々たるスーパースターたちの夢の競演によるジャム・セッション集、『ミュージック・フロム・フリー・クリーク~ザ・グレート・スーパー・セッション』です。


このアルバムは、契約の関係から変名でクレジットされている、‘A.N.アザー’ことジェフ・ベック、‘キング・クール’ことエリック・クラプトンや、ナイスのキース・エマーソン、キャンド・ヒートのハーヴェイ・マンデル、ソロ・デビューしたてのリンダ・ロンシュタットに、その他のミュージシャンによる6つのセッションで構成されています。


メンバー等によるオリジナル曲を中心にカヴァー曲も含まれている選曲は、音楽的にも多彩ではあるものの、映画のOSTとして収録されていることから散漫な印象は否めず、そして、4年の歳月を経てリリースされることとなりましたができましたが、以降は、レコード会社の扱いも廉価盤的なものでしかなくなり、いつしかに話題にされることもありませんでした。


1960年代後半のロックシーンでは、有名アーティストがスタジオやステージでの共演が盛んに行われていましたが、作品として記録されているものは数少なく、このアルバムは、出来栄えはともかく、これこそ真の“スーパー・セッション”の決定盤と呼べる一枚です。