1985年に発表された、ナイル・ロジャースやアーサー・ベイカーをプロデューサーに迎えた彼の5thソロ・アルバムは、それまでのスタイルからの転換を図ったもので、ヴォーカル入りの楽曲を主体にして制作されました。

中でも、インプレッションズのカヴァーで、旧友のロッド・スチュワートとの共演がMTVで話題となるのでした。

そんなわけで、今日の一枚はこちら↓
M1:ギター・ショップ
M2:サヴォイ
M3:ビハインド・ザ・ヴェール
M4:ビッグ・ブロック
M5:ホエア・ワー・ユー
M6:スタンド・オン・イット
M7:デイ・イン・ザ・ハウス
M8:トゥー・リヴァーズ
M9:スリング・ショット

1989年に発表された、全米49位を記録した彼の6thスタジオ・アルバム、ジェフ・ベックの『ギター・ショップ』です。

4年ぶりとなるこのアルバムは、3rdソロ・アルバム『ゼア・アンド・バック』以来彼と行動を共にしているトニー・ハイマスと、フランク・ザッパに鍛えられて、ビル・ブルーフォードの後任としてU.K.に加わったテリー・ボジオによる、ファンが待望していたインストゥルメンタル・アルバムで、日本では、来日公演に合わせて初回プレス盤限定のジャケット・カヴァーで先行リリースされて、オリコン9位を記録しました。
因みに、オリジナル盤のジャケット・カヴァーはこちら↓

このアルバムからM6(c/wはM8)がシングルカットされて全米メインストリームロックチャートで35位を記録、日本では、翌年に放映された自動車メーカーのCMソングに起用されました。
そして、北米ではM7(c/wはM1)もシングルカットされています。
また、この年に公共放送で放映されたツール・ド・フランス総集編で、このアルバムから3曲が使用されて話題になりました。

本国イギリスではチャートインしなかったこのアルバムは、ツメの甘い仕上がりが気になってしまう、ジョージ・マーティンのようなプロデューサーの不在が悔やまれる一枚です。