1979年に結成された彼等は、“めんたいロック"

を代表するバンドのひとつとして、初期の頃はチャンプスの「テキーラ」やエディ・コクランの「カモン・エブリバディ」、ボ・ディドリーの「モナ」等多くのカヴァー曲を演奏していました。


やがて、オリジナル曲の「ロージー」や「恋をしようよ」といったスピード感のある楽曲を発表していきましたが、1982年にヴォーカリストの大江慎也が神経衰弱により精神科に入院し、半年近くにわたって活動休止を余儀なくされます。


彼の復帰後、バンドのサウンドにも病的な陰影が漂い始めて、1985年に再び精神状態が悪化して再入院することとなりますが、その後解散まで彼はバンドに復帰することはありませんでした。


そんなわけで、今日の一枚はこちら↓

[DISC1]

M1:One More Kiss

M2:C.M.C.

M3:ドゥー・ザ・ブギ

M4:Setting On The Fence

M5:Let's Rock 

M6:ニュールンベルグでささやいて

M7:Good Dreams

M8:Dissatisfaction

M9:Case of Insanity

M10:ロージー


[DISC2]

M11:新型セドリック

M12:恋をしようよ

M13:撃沈魚雷

M14:She Broke My Heart's Edge

M15:IN DEEP GRIFE

M16:テキーラ

M17:ネオン・ボーイ

M18:Hey Girl

M19:I'm Swayin' In The Air

M20:Vènus

M21:ドゥー・ザ・ブギ

M22:Jè suis Le Vent


2014年に発表された、1970年代に勃興した“めんたいロック”ムーヴメントを代表するバンドのひとつである彼等のトリビュート・アルバムの完全盤、『RESPECTABLE ROOSTERS→Z』です。


このアルバムは、DISC1が1999年にリリースされた『RESPECTABLE ROOSERS』、DISC2が2005年にリリースされた『RESPECTABLE ROOSERS→Z à-GOGO』と、入手困難となっていた既発表の2枚のトリビュート・アルバムをカップリングしたものです。


DISC1には、1990年代のJロックを代表するバンドのTHEE MICHELLE GUN ELEPHANT(M3)、元AUTO-MOD、MUTE BEATにキーボーディストとして参加、彼等のサポート・ミュージシャンとしても関わっていた朝本浩文とプロデューサーの吉村健一のユニット(M6)や、the pillows
(M7)等が参加していて、DISC2には、斉藤和義(M12)、池畑潤二が在籍しているHEATWAVE
(M15)に彼等と元サンハウスの浦田賢一との共演(M21)、THE BACK HORN(M18)等が参加しています。

改めて選曲を見てみると、大江慎也がまだ病んでいなかった頃の楽曲が多いのは当然と言えば当然(?!)でしょうが、このアルバムは、彼等を愛してやまないアーティスト達の思いが詰まった一枚です。