修行 | セロのブログ

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自己記憶のための日記。

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滋賀県大津市にある比叡山。

ここでは、千日回峰行という日本で1番厳しい修行がある。


足掛け7年間の修行。
毎日のお寺で勤行した後、
深夜2時に真言を唱えながら
山々を何十キロ回峰し、
700回峰した後、
九日間(丸七日半ほど)
にわたる断食・断水・断眠・断臥(「臥」とは、横たわること)
の行に入る。
そして、以前の回峰より長い
距離を300回峰されるそうな。

そんな、極限の修行を満行された
塩沼亮潤と言うお偉い方が震災について語っておられます。

ちなみに、
私は煩悩のかたまりなので、
滝に打たれる気も
断食する気もさらさらありません(笑)

欲は間違いではない。
欲を断とうとする行為こそが欲でないか。
…と未熟者の私は思うわけです(笑)


* * *

3月11日以前と以降では、世の中の物事の捉え方、考え方がかなり変わったことが感じられます。

震災以前は、優しさとか、思いやりとかいう言葉があっても、それを実際に行動に移したりすることは少なかったと思います。自己の見つめ方も理論とか頭で捉える傾向が強かったと思います。

しかし本当の自己が実現するためには、実践的認識の上にしか具現されません。

心と心を通い合わせる大切さ、そこに気づき始めるようになりました。

今回の大震災を機に、再び心と心を通じ合わせ、そして一人ひとりが自己を見つめ、人としての道、法に従って我が道を歩んでゆくところに、本当の自己が実現され、もう一人の自分と出会うことができます。

いま生きている私たちが、精いっぱい自分の道を歩んでゆくところにいつかきっと充実感が得られ、感激も生まれて、そしてその感激がまた、自己を生かしてくれ、成長をもたらします。

ですから試練を自己の鍛錬と思うようにして、平常心を持っていまこそ歩むべきだと私は思います。