「この問題の答えはどれだと思う?」
The teacher advised that Mike ( ) his behavior.
1. change
2. changed
3. changes
4. had changed
「うーん、2かな」
「どうして?」
「『advised』って書いてあるから、それに合わせて…」
「なるほど。それで過去形の2を選んだんだね」
皆さんは何を選びましたか?
私も高3の頃なら、確実に2か4を選んでいたと思います。had changedなんて、理由もなく凄そうに感じていましたし。え?はい、確かに浪人しました…。
「選択肢は全て、同じchangeという*動詞だよね」(*動詞以外の可能性が気になる方は、この記事の最後で)
「うん」
「どれを入れても文の型は同じだから、訳してみようか」
「先生がマイクに…behaviorを変えるようにアドバイスした」
「behaviorが分からなかったか。でも今回問われているのは時間のことだから、分からなくても正解は出せるよ」
behaviorは「態度」や「行動」の意味です。受験生としては知らなければならない単語ですが、上記の通り、この問題では正解を出すうえで必要ありません。単語が分からないからといって、すぐに諦めてしまうのはもったいないですよ。
「先生がアドバイスしたのは確かに過去だね。でもそのときにマイクはbehaviorを変えている?」
「あ、まだ変えてない」
「うん。まだchangeしていないんだよね?じゃあ、そういうときの動詞の形は…」
「原形!」
「そう。」
「ってことは、答えは…、1!」
前回(『三単現のs』)学習した通り、
動作がまだ行われていない場合には動詞の原形
を用います。
最後に、同じような例で試験でよく問われるものをまとめておきます。またsuggestとinsistについては、次の記事で説明を補足をしています。shouldについても、しっかりと扱うのはもう少し先にはなりますが、近いうちに。
*この記事の本題とは別なのですが、勉強の進んでいる方が気になるかもしれませんので、選択肢が動詞であると判断した根拠を示しておきます。
この問題では選択肢がすべてchangeの変化形です。このような場合には、まず文の型に注目してみましょう。すると接続詞のthatがありますので、空所には動詞が入ることが決まります。changeが名詞であったり、changedが過去分詞(=形容詞・副詞)であるといった動詞以外の品詞である可能性は排除できるのです。接続詞は文と文(SVとSV)をつなぐ言葉ですから。
(選択肢の消去については『番外編』にも説明があります)
同じ問題のポイントだけをまとめたものがインスタグラムにありますので、是非復習に活用して下さい。
(動詞の形とその意味3に続く)
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