ぼくら飼主は
共に暮らした動物が
旅立つ時に
最期にかける言葉は
どんな言葉だろう？
「まだ、逝かないで！」
「がんばって！」
なのか
「ごめんね」
「もっと早く気づいて
あげられたら」
「あんな藪医者に連れて行って」
「うちの子じゃーなかったら」
「高度医療の治療を
してあげられなくて」
なのか
「ありがとう」
「うちの子になってくれて」
「今まで一緒にいてくれて」
「支えてくれて」
「楽しい時間をくれて」
なのか
励ましなのか？
謝罪なのか？
感謝なのか？
その時の状況によって違うと
思うけど
ぼくら飼主は、旅立つ動物に
最期にどんな言葉を
かけるのか？
動物の終末期に
旅立ちを覚悟して
全力で看病して
自分ができることは
全てできたと思えるなら
感謝の言葉をかける
ことができると思うけど
旅立ちの覚悟ができず
もっと一緒にいたい
まだ、失いたくない
と思っていれば
励ましの言葉になると
思うし
動物の終末期に
全力で看病できず
やり残したことがあれば
謝罪の言葉になると思う。
これは、ぼくら飼主側の
都合で
最期に言葉をかけられる
動物側からしたら
どうなんだろう。
ぼくが旅立つ時には
「もっとがんばって」
「まだ逝かないで」って
励まされたり
「ごめんなさい、ごめんなさい」
って泣いて謝られたり
するよりは
「今までありがとう」
「一緒にいて楽しかった」
って感謝してもらった方が
うれしい。
共に暮らした動物も
最期に励まされたり
謝罪されるよりも
感謝の言葉の方が
うれしいんじゃないかと
思うのさ。
どのような過程で
旅立つことになったとしても
最期は動物のことを思って
感謝の言葉を最期にかけたい
とぼくは思う。
今日もありがとう
人間より動物好きの獣医
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