最近、動物の終末期に
ムリな延命治療を
希望されない飼主の方も
増えてきた。
動物の終末期にムリな
延命治療をしないのは
いいとしても
動物が痛そうだったり
つらそうだったり、苦しそうな時は
緩和ケアは必要だと思うのさ。
動物に緩和ケアを行うためには
飲み薬を飲ませたり
注射したりすることがあるけど
動物がイヤがることも多いよね。
痛みがあったり
苦しそうだったり
つらそうだったり
しんどそうだったりすると
緩和ケアはしたいけど
薬を飲むのをイヤがったり
注射を打つのを痛がったり
すると
ぼくら飼主はどうしたらいいか迷ってしまう。
痛みや苦しみ、つらさは
緩和してあげたいのに
緩和するための治療が
かわいそうで
できなかったりする。
動物はこれを飲んだら
これを打ったら楽になる
と言うのはわからない。
がんばって飲んだら
痛いのを我慢したら
楽になると思ってくれると
いいんだけど
それはない。
動物はわかってくれない(悲)。
変なものは飲みたくない。
痛いものはイヤ。
と拒絶されてしまう。
ぼくら飼主は少しでも痛みや苦しさ、つらさから解放してあげたいと思うのにできなかったりする。
「つらそうにしたり、苦しそうにしたり
してかわいそうなんです」
って言われるけど
「薬をムリに飲ませるのも
イヤがってる注射するのも
かわいそうで・・・」
って言われることも多い。
ぼくら飼主はどうしたらいいか
わからなくなるよねー。
獣医としては
「苦しそうだけど何もせず
このままみるのか」
「多少イヤがっても楽になるために
できる緩和ケアをするのか」
天秤にかけてどっちを
優先するのかを考えて
もらってるけど
答えが出ないこともあるね。
「この子はどうしたいと思って
いるのか」
「この子はどうしてほしいのか」
考えて
動物は決めてくれないから
最期はぼくら飼主が決める
ことになる。
ぼくら飼主が自分と向き合って
答えを出すしかない。
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