自己免疫性溶血性貧血に関する
質問をもらったので答える
自己免疫性溶血性貧血は字のごとく
貧血する病気。
貧血は赤血球が少なくなることを
貧血って言って
自己免疫は自分の免疫によって
溶血は赤血球が壊されること言う
でまとめると自己免疫性溶血性貧血は
自分の免疫によって赤血球が
壊されて貧血する病気になる。
こっからは、なるべく簡単にしようと
思ったんだけど
ぼくの能力では限界で
難しい話になるで。すまん。
原発性としては、自分の赤血球の膜に
自己抗体っていうものができて
自己抗体ができると免疫はそれが
ウイルスや細菌と同じように
悪いものと判断して赤血球を破壊していく。
二次性としては、何か他の病気、腫瘍
感染、薬物、毒物、輸血などによって
赤血球の膜が変化したことで
異物と認識をしてしまって破壊していく。
まだ、自分の赤血球の膜になんで
自己抗体ができるかはわかっていない。
この病気は犬で多くて
猫はめったに診ない。
質問の人は春先から6月ぐらいに
多くて季節性があるのか?
という質問だけどよく気づかれたと思う
犬は、春に発生が多くて全体の40%が
5、6月に発症する。
人だと寒くなって気温が低下したり
冷たい水で手を洗ったりすると
発症することがある。
なんで5、6月に多いのかは
これまだわかっていないけど
ワクチンとの因果関係がある
という人もいる。
狂犬病の予防接種が4月にあるし
混合ワクチンも春に打つ飼主さんが多い
ただ、ワクチンとの関係はないという
論文もある。
ワクチンとの因果関係はよくわかってないけど
ぼく個人的には、4月に狂犬病予防注射が
あるから、混合ワクチンは10月ぐらいに
打つのがいいなと思っていて
4月に狂犬病とフィラリア健康診断
10月に混合ワクチンと秋の健康診断にすると
年2回は来院してもらって状態を診ることが
できるからいいなと思っている。
話がそれた。
自己免疫性溶血性貧血は
Ⅱ型のアレルギーなんだよね。
どうしてもアレルギーと関係してる免疫
なんとなく免疫って言うと難しい感じで
ヤバそうで治らないイメージがない?
このアレルギー反応は治らない
生涯治療しなくちゃいけないことが多い。
これもアレルギーの暴走なのさ。
花粉症が花粉を過剰に反応して
免疫が暴走して炎症を起こすのと同じで
自分の赤血球を悪者と認識して
免疫が暴走して赤血球を破壊していく。
免疫の暴走は困ったもんだ。
免疫の暴走と関係があるのが腸内細菌
免疫の暴走を抑える制御T細胞を
活性化させるのは腸内細菌が作る酪酸
こっからはまたいつもの勝手な持論だから
信じるなよ!
自己免疫性溶血性貧血を起こす犬の
腸内細菌のバランスは崩れてるかも
しれない。
誰も調べてないから知らんけど。
調べて何か法則性があれば治療に
酪酸菌が使えるかもよ。
そんな単純じゃないけどね。笑。
今日もありがとう
人間より動物好き獣医
シワ神シワ男
質問に関する話
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