今は、「猫には魚」って思っている人は
少ないけど
ぼくが子供の時は、
「猫には魚」だった。
サザエさんの歌でもあるように
猫が魚をくわえて逃げてた。
日本は島国で漁業が盛んで
魚がよく取れていたので、
猫がネズミを取って食べる姿より
魚を盗んで食べる姿の方がよくみられて
「猫には魚」のイメージがついて
昔は猫に魚ばっかりあげてたら
黄色脂肪症と言って
脂肪が硬くなって体が痛くなったり
脂肪が黄色くなる病気になってた。
ぼくが獣医大を卒業して最初に勤めた
動物病院が浦安で
その頃は、野良猫も多くて
漁業が活発だったので
魚ばっかり食べてる野良猫がいて
黄色脂肪症の子がいたけど
最近は、キャットフードを食べてる
猫が多くなって
もう25年ぐらい黄色脂肪症は診ていない。
若い先生は診たことないんじゃないかな。
なぜ、魚ばっかり食べると
黄色脂肪症になるかと言うと
不飽和脂肪酸の摂り過ぎと
ビタミンEが不足することによって
脂肪に溜まった不飽和脂肪酸が
酸化してセロイドが沈着して
炎症が起こるのさ。
体が炎症を起こして痛いから
体触るとイヤがったり
歩き方がおかしくなったりする。
もうここ何十年も診ていないから
すっかり忘れていたけど
最近になって症例報告をみるようになった。
総合栄養食のキャットフードを
食べてれば黄色脂肪症にはならないと
思っていたのに
最近の症例報告では
総合栄養食を食べてる猫が
黄色脂肪症になっている。
総合栄養食がどのようなキャットフードで
中身に何が入っていて
どのくらいの成分なのかは
症例報告には書いていなかったし
猫に油やサプリメントを与えていたか
どうか書いていなかった。
健康志向ブームになって
亜麻仁油やえごま油などが
人では流行っているけど
これらも不飽和脂肪酸だし
皮膚にいいサプリメントの中には
魚油を使ったサプリメントもあって
これもやっぱり不飽和脂肪酸になる。
もしかしたら最近の黄色脂肪症は
人が猫に不飽和脂肪酸を
あげ過ぎてる可能性もあるなと思った。
これは、ぼくの勝手な考えだから知らんけど。
体にいいからと言っても
やり過ぎは問題になる。
うちの猫の体重は2.5kg
ぼくの体重は55kg
小さじ一杯はだいたい5mlぐらい
うちの猫に小さじ一杯の亜麻仁油を
キャットフードにかけて食べさせたら
ぼくの体重にすると55倍だから
275mlの亜麻仁油を飲んだことになる。
缶コーヒーのロング缶を1本の
亜麻仁油を飲んだことになる。
亜麻仁油をロング缶で飲んだら
ゲロはきそうじゃ。
何でもそうだけどバランスが大事
あげ過ぎは体壊すよ。
今日もありがとう
人間より動物好き獣医
シワ神シワ男
猫に関する話
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