猫に多い難治性口内炎

こんばんは。
ふじわら動物病院、藤原です。

猫ちゃんで多い難治性口内炎の

話をするね。

口の中の粘膜や歯茎に慢性的な

炎症がおきちゃうんだよね。

組織や粘膜の中に形質細胞や

リンパ球といわれる免疫細胞が

見られる病気。

その為、別のいい方として

形質細胞性歯肉炎口内炎、喉頭炎、

リンパ球形質細胞性歯肉炎とも

言われるんだ。

口腔内の歯肉に充血、浮腫み、

出血をともなう歯肉炎から粘膜と

歯肉の境を超えて口腔粘膜まで

広がることもあるんだ。

しばしば潰瘍ができ、舌や口腔の

奥まで及ぶこともあるね。

歯周病が進んで、栄養が不足したり、

免疫が低下した猫ちゃんは、

細菌が分泌する酸や毒素によって

粘膜の炎症が激しくなって、激痛が

走るようになるんだ。

ものすごい痛い

その痛みにより、狂ったように両手で

顔をこすって口の中の痛みを

取ろうとするようなしぐさをする

猫もいるね。

口の中のびらんが原因で、粘膜の神経に

ふれて痛みが激しく出るんだ。

初期段階でみられる症状としては

口の痛み、口の臭い、食べ物を

噛めなかったり、飲み込めなかったり

して食欲が落ちて、体重がどんどん

減少して、脱水を起こしたりする。

毎日、徐々に症状が進んでいって、

全身状態が悪くなっていくんだ。

治療は、痛みの対応、歯肉炎、口内炎

の対応、免疫力の低下を改善する

ことになるんだけれども、これが

なかなか難しい。

サプリメントや抗生剤、消炎剤、鎮痛剤、

ステロイドなどを使って何とか症状を

軽減する努力をするんだけど、

それでもやっぱり痛いことが多いね。

栄養を落とさないようにしたり、

体温を下げないようにしたり

することも大事。

内科的な対応でうまくいかない時は

外科的な処置をするんだけど、

全ての歯を抜くことで痛みが軽減する

ことがあるんだ。

抜歯をおこなうと歯の表面に付着

している細菌や歯周ポケットにある

細菌を取り除く事ができるので、

炎症を減らすことができるし、

尖っている歯が炎症が起きている

歯茎や口内炎に当たって痛みが

出ることを無くすことができる。

難治性口内炎は、治すことが難しく

症状を軽減してあげたり、痛みを

取り除く事がメインになっちゃうこと

が多いね。

この病気とは、生涯つきあって

いかなければいけないので、

飼主さんのケアもとっても大切に

なるんだ。

猫ちゃんの歯磨きや口腔ケアは

とっても難しいけど、

(うちの猫も毎日歯を磨くことは

できていないね)

口の中の状況もみてあげていただき

口の中の赤みや痛みがあるようなら

早めに動物病院に診せて

あげてください。

１月２７日(日)にセミナーを開催しまーす

日々ペットの診療をしていて、ペットの幸せは飼主さんがどうかにつながっているなーと思うことが多くあって、となるとペットの幸せを考えると飼主さんが幸せになることが大事なんだと思うようになったんだ。
そこで、飼主さんが幸せになることで、ペットも幸せになるんだよっていうことを多くの飼主さんにわかってもらいたくて、セミナーを開催することにしましたー。