こんばんは。
ふじわら動物病院、藤原です。
今回は、猫ちゃんの眼の病気
でおこるぶどう膜炎の話を
しようと思うけど、ぶどう膜炎は
そんなに多くない病気です。
ぶどう膜炎というのは、目の中の
虹彩、毛様体、脈絡膜という部分
の炎症なんだけど、
あまり聞いたことのない部位の
名前だと思うので、わからない
よねー
わかりやすくいうと結膜炎の
スゲーひどいバージョンと
思っていただければいいかな。
ぶどう膜炎の原因としては、
感染症や腫瘍などの全身性の
病気によってなることが
ほとんどなんだよね。
だから、ぶどう膜炎がおこって
いる場合は、全身的な病気が
ないかどうか探るんだ。
外傷や角膜の損傷などにも
影響することがあります。
全身的な病気としては、
猫伝染性腹膜炎、
猫白血病ウイルス感染症
猫免疫不全ウイルス感染症、
トキソプラズマ症、
真菌症、
子宮蓄膿症などが
原因となることがあるんだ。
虹彩にできる黒色腫と目の中に
できるリンパ腫もあるね。
症状は、目をしばしばしたり、
涙目になったり、目を痛そうに
したり、瞳の色が変わったり
するんだ。
角膜が白く濁って、虹彩が充血
したり、腫れて前眼房に濁りが
出たり、網膜の炎症が見られる
んだけど、言葉だけで言われても
わからないよね。
ぶどう膜炎が継続すると緑内障
や網膜剥離になって失明して
しちやうんだ。
原因が全身性によるものだと
両眼に出ることが多い。
治療は、全身性疾患の場合は、
その病気を治療します。
ただ、ぶどう膜炎の原因は
50%は原因がわからないことも
あるので、対症療法として
抗炎症治療がメインになる
こともあるね。
自分が診察していて思うのは
リンパ腫と猫伝染性腹膜炎が
多いなーって思う。
ぶどう膜炎は失明してしまう
病気なので、目の充血がきつ
かったり目を痛がってるような
仕草がある場合は、早めに
動物病院に診せて下さいね。
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