ライフスタイルの高齢期について2 | 人間より動物好き 獣医師シワ男

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埼玉県新座市のふじわら動物病院、院長藤原です。
ペットが幸せになるためには、飼主さんが幸せになる必要があると思っていて、
まずは飼主さんが幸せになることでペットも幸せになるような診療を心がけています。
サ論代理店


おはようございます。ふじわら動物病院、藤原です。
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前回は、ライフスタイルの高齢期についての話をしました。
今回は、高齢期の続きの話をします。
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高齢になってくると人がだんだん頑固になってくるように動物も頑固になってきます。
嫌なものは嫌という態度を明らかにしてきます。
若いときは、仕方がないやと思っていたり、飼主様が言うからしょうがないと思っていることでも年をとってくると意思表示がはっきりしてきて、嫌なものは嫌というようになってきます。
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新しいものに対する受け入れや順応性も悪くなってきます。
新しい動物を飼い始めたりすると受け入れられず、通常生活の妨げになったりします。
新しい動物に噛み付いたりして、攻撃的になったり、食事を食べなくなったりして、日常生活の妨げになったりします。
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新しいフードの受け入れも難しくなります。
病気などになることで療法食に変えることもあるのですが、それが難しくなったりします。
高齢になり、腎臓が悪くなってきたりすると腎臓用の療法食に切り替えたいのですが、新しい食事を受け入れられず、腎臓用の療法食に変更することがむずかしかったりします。
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人と同じように痴呆の症状が出てくる動物もいます。
同じ場所をぐるぐるといつまでも徘徊したり、食事を食べても食べても下痢もせず、やせてきたり、日中はずっと寝ていて夜中になるとおきて鳴いたりします。
日本犬や日本系の雑種などに多くみられます。
猫は、痴呆はあまり多くなく、犬の方が多いです。
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高齢期になると体力や筋力も落ちて生きますので、元気も若いときほどなくなり、寝ている時間も多くなり、食欲も落ちてくると思います。
ただ、それが「年だから」に見えていても病気になってきていることも多く見られます。
病気の場合は、治療をしてあげると元気になることもありますので、「年だから」と考えないで、病気かもしれないとちょっと考えてあげることも大切になります。
実際、検査してみると病気があり、病気の治療をしてあげると元気になることも多々見られますので、何でも「年だから」しないように気をつけてください。
高齢期になるとバッチレメディを使ってあげるといい場面もありますので、次回ご紹介いたします。