流涙症の東洋医学的な考え | 人間より動物好き 獣医師シワ男

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埼玉県新座市のふじわら動物病院、院長藤原です。
ペットが幸せになるためには、飼主さんが幸せになる必要があると思っていて、
まずは飼主さんが幸せになることでペットも幸せになるような診療を心がけています。
サ論代理店


おはようございます。ふじわら動物病院、藤原です。
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前回は、流涙症の対応について話をしました。
マッサージしたり、油に注意してもらったりするという話でした。
今回は、流涙症の東洋医学的な考えの話をします。
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目の粘膜は、腸管の粘膜とつながっていると考えます。
目の粘膜が腫れたり、むくんだり、充血したりしている場合は、腸管の粘膜が腫れたり、むくんだり、充血したりしていると考えられます。
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その他の粘膜も同じことが言えます。
唇の周りが赤くなったり、がさがさしていたり、肛門の周りが赤くなったり、がさがさしている場合は、腸管の粘膜がただれていたり、がさがさになっていたりすると考えられますので、目の粘膜をチェックすると同時に唇や肛門の周りや粘膜をチェックして、赤くなったり、がさがさしてる場合は、腸管が悪くなっていることが考えられます。
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そのため、目の治療だけではなく、腸管の治療も一緒におこないます。
食事治療をしたり、腸内フローラを整えたりするような治療を一緒におこないます。
食事治療は、手作り食を使って治療することが多いです。
腸内フローラを整えるのは、手作り食とサプリメントや漢方薬を使って治療し、腸管の治療をおこなうことで、目の治療を一緒におこなっていくと改善になりやすいです。
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治療の面では、目のマッサージも一緒におこなうといいです。
目の周りのむくみが出ている場合は、マッサージをしてむくみを取っていきます。
人がリンパマッサージをしてむくみをとるように目の周りをマッサージしてむくみをとるといいです。
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マッサージによる治療は、西洋医学ではあまりおこないませんが、東洋医学では、おこないます。
マッサージをすることで症状が軽減したり、改善したりすることもありますので、西洋医学の薬を使って治療して副作用を心配するより、マッサージ治療で改善になるのであればとてもよいことではないかと思います。
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特に動物は、自分でケアをすることができません。
目が疲れても目の周りをマッサージすることはできませんし、リンパの流れが悪くなってもマッサージ屋さんに行くこともできません。
高齢になってくると血液の流れやリンパの流れ、代謝が悪くなったりしますので、人でもケアをするように動物でも同じようにケアをしてあげる必要があります。
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若いまま何もしなくても問題ないということではありませんので、動物も老いていくことも考えてあげてください。