猫特発性膀胱炎の予防としての猫のトイレについて | 人間より動物好き 獣医師シワ男

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埼玉県新座市のふじわら動物病院、院長藤原です。
ペットが幸せになるためには、飼主さんが幸せになる必要があると思っていて、
まずは飼主さんが幸せになることでペットも幸せになるような診療を心がけています。
サ論代理店


おはようございます。ふじわら動物病院、藤原です。
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前回は、特発性膀胱炎の再発予防としての食事や飲水量の増やし方の話をしました。
今回は、猫のトイレの話をします。
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特発性膀胱炎は、不適切な場所での排尿が始まり、特発性膀胱炎が改善しても排尿行動の問題が続いてしまうことがあります。
特発性膀胱炎の症状がある間、猫トイレを嫌がって他の場所で排泄したり、特発性膀胱炎が改善されても不適切な場所での排尿が見られる場合は、猫がトイレを嫌がっているか、不適切な場所での排尿が気にいったことが考えられます。
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猫がトイレを嫌がってしまうようになった場合は、トイレに関連づいた悪条件が重なっていることがあります。
特発性膀胱炎をおこしている間に排尿の時に感じた、排尿痛や不快感がそのトイレに行ったからだと勘違いして、そのトイレにいくと排尿痛がでたり、不快になったりするのではないかと思って、トイレを嫌がるようになってしまうことがあります。
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このような問題が原因になってしまった場合は、トイレを改善して、痛みの経験と一緒にならないようにする必要があります。
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トイレを別の場所に移動させたり、トイレを変えてみたり、カバーが付いているようでしたら、カバーを外してみたり、トイレの砂を違うものに変えてみたり、トイレを違う容器にしてみたり、トイレを衣装ケースに変えてみたりして、いろいろ試して改善するかどうかみます。
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猫によってどんな猫砂が好きなのかは、やってみないとわからないところもあります。
本当に砂みたいなのがいい猫もいれは、固まる砂やチップタイプが好きになることもありますので、トイレの砂もいろいろ変えてみるのもいいです。
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特発性膀胱炎になると頻尿になって、ちょこちょこおしっこをしてしまうことがありますので、頻回にトイレの掃除をしてあげたり、トイレの数を増やしてあげたりすることで、症状が改善になる場合もあります。
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猫は、トイレに敏感なので、ちょっとしたことでもいやになったり、きらいになったりすることがありますので、注意が必要です。
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特発性膀胱炎のあとから不適切な場所でトイレにするようになってしまったら、ちょっと猫トイレの工夫をしてみてください。