猫ちゃんのストレス性過剰グルーミングの話を前回しました。
猫ちゃんは、ストレスによって自分を舐め壊してしまうぐらい、ストレスに対して過敏です。
割とストレスには、弱くストレスがかかる環境になるといろいろな病気になります。
ストレス性過剰グルーミングもそうですし、膀胱炎もあります。
知らない人がきたら隠れたり、大きな音がしたらびっくりしたり、他の猫ちゃんとの相性が合わなかったりといろいろストレスに対して、弱いところがあります。
問題の一つが猫の社会化が、生後8週齡までとワンちゃんより期間が短いです。
ペットショップに並んでいる段階で、6週齡から8週齡になっていることが多く、ペットショップから購入する段階で、社会科が終わってしまう時期になっています。
この社会化の時期にいろいろなものや音や人に慣れないといけないのですが、慣れる間もなく、慣らしてあげる間もなく、社会化が終わってしまいます。
これが一つ問題があると思っています。
生後8週齡の間にいろいろな人に触ってもらったり、水なれをしたり、音に慣らしたりするといろいろなものに慣れ、ストレスが軽減することが出来ます。
8週齡までにいろいろな人に触ってもらうと人に対して警戒したり、怖がって逃げたりすることが軽減することが出来ます。
掃除機の音にならせておいたり、チャイムの音に鳴らしておいたりすると音にも慣れ、多少の音にも驚かなくなります。
水に慣らしておくためにマメにシャンプーしたりしておくと水に怖がらなくなり、シャンプーもできるようになります。
特に猫ちゃんは、本来は水が嫌いですから、8週齡までに慣らしておかないと通常では、水嫌いになります。
当院にいる三毛猫は、水に慣れさせるためによくシャンプーしたり、他の犬と接触したり、掃除機をかけたり、スタッフやいろんな方に触ってもらったりしたので、そのあたりは慣れたのですが、唯一ダメなのが、猫ちゃんになります。
他の猫ちゃんが入院している時に、その猫ちゃんにびっくりしてしまうことがあって、それ以来、猫ちゃんはダメになりました。
そのため、猫ちゃんをみると威嚇をしてしまいます。
それが残念だったことですね。
それまでは、猫ちゃんも大丈夫だったのですが、ダメになってしまいました。
このように、社会化の間にいろいろな体験をさせて慣らしておくことが猫ちゃんにとってはいいのですが、トラウマになるようなことがあると受け入れられなくなり、それに対するストレスがかかるようになります。
猫ちゃんの社会化は、難しいのですが、やっておくととてもいいですね。