現在、春の健康診断を実施しておりますが、血液検査で肝臓の値が上がっていることが多いです。
肝臓の値が上がっている場合は、追加検査の一つとして、エコー検査を行います。
エコー検査で、よく見られる胆泥症があります。
胆泥症は、症状は全くなくエコー検査でたまたま見つかることがあります。
胆泥症は、胆嚢の中に胆汁が泥のように溜まってしまう病気です。
泥が溜まっていくと胆石になることもあります。
その泥や胆石が胆管に溜まったり、詰まったりすると胆管閉塞をおこすことがあります。
胆泥が軽度であれば、臨床上では、そのまま経過観察することが多いです。
胆泥症の原因は、脂肪の取りすぎやコレステロール、中性脂肪の問題、十二指腸から胆管内に細菌などが逆流しておこると言われておりますが、はっきりとした原因は、わかっていません。
十二指腸と膵臓と肝臓の3つが障害を起こす、三臓器炎という病気もあります。
割合は、多くありませんが、見られるともあります。
治療は、内科治療としては、食事を低脂肪のものに変更したり、漢方薬を投薬したりします。
胆管閉塞をおこしてしまった場合は、外科的な治療になります。
メタボリックの動物に多いので、脂肪には気をつけた方がいいですね。