飼主様に対する攻撃行動 | 人間より動物好き 獣医師シワ男

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埼玉県新座市のふじわら動物病院、院長藤原です。
ペットが幸せになるためには、飼主さんが幸せになる必要があると思っていて、
まずは飼主さんが幸せになることでペットも幸せになるような診療を心がけています。
サ論代理店

飼主様のお悩みとしてよく聞かれることが

飼主様に対して咬みつてきたり、唸ったり

するような状況があるということです。



特徴としては、1部の家族の方や家族全員

に対して攻撃行動をします。

攻撃行動が3歳以降から初めて症状がでてくる

場合は、病気の関連性の可能性が高くなります。



症状は、飼主様に対して唸る、歯を剥く、吠える

咬みつく、突進するなどがあります。



攻撃行動の原因は、物を所有しようとする欲求

恐怖、不安、葛藤、テリトリーの問題、母性

優位性、痛みを伴う病気、内分泌の病気、

代謝の異常、脳腫瘍、脳炎、脳障害など

があります。



診断は、飼主様からの訴えや身体検査、血液検査

CT検査、MRI検査等をおこない関連する病気を

見つけていきます。



治療としては、病気がある場合は、その病気の

治療が必要です。

病気が無い時は行動療法をおこないます。



□攻撃行動のきっかけとなることを避ける

・何かきっかけとなることがあるようなら

それを避けるようにします。



・顔周りを触ろうとすると咬まれるようなら

顔周りを無理に触らないなどします。

□飼主様との関係を変える

・体罰をしない

・ほめながら服従訓練をおこなう

・よいものを頻回に与える

・行動を指示する

・飼主様の行動を予測できるように

パターン化する

・気分や状況によって態度を変えない

・突発的な行動をしない

・驚かせない

・おこらない

・八つ当たりしない

などなど



□飼主様の安全を確保する

・バスケットタイプの口輪を付ける

・短いリードを使う

・咬みつく行動はしない

など



□ストレスを下げる

・食事の量や回数、内容を確認する

食事量が少ないようなら増やします

ただ、肥満になることが予測されますが

やむをえないとおもいます。

・運動の量と質の見直し

運動が足りない場合もありますので

運動量が少ない場合は増やします。

・清潔で安全な休息場所と時間の確保

自分の部屋が無く、家族の皆様と同じ

部屋にいつもいる場合、自分の部屋に

いつも誰かがいるようになり、落ち着き

ません。

自分の部屋が無いようなら自分の部屋を

つくってあげましょう。

・去勢手術、避妊手術

去勢手術で性格が変わることは

ありませんが、落ち着いたり、テリトリー

の問題であれば回避できたりすることも

あります。



続きは、明日またお話します。



動物にやさしい自然療法が好きなベジタリアン院長のふじわら動物病院ブログ