大丈夫でしょうかというお電話がありました。
そこでトキソプラズマについて話をします。
トキソプラズマは、猫ちゃんの糞便中や
完全に熱調理されていない肉の中に
入っているトキソプラズマが人の口に
入ると、トキソプラズマ症になる
危険性があります。
健康であれば症状が出ないか、リンパ節
が腫れたりする程度で済みますが、
妊娠中や病気で抵抗力が降りている人
で重症になることがあります。
エイズ患者さんの30%近くが
トキソプラズマによる急性脳炎で
死亡しています。
猫ちゃんの糞便のトキソプラズマから
感染するより、生肉や小動物を
食べることにより感染するケースが
多いと言われています。
猫ちゃんはトキソプラズマ症に感染
している生肉や小動物を食べることで
感染します。
大人の猫ちゃんではほとんどが無症状
ですが、子猫が感染し重症になると
呼吸困難や視力障害、神経症状で
亡くなることもあります。
トキソプラズマに感染して病原の
トキソプラズマ原虫を糞便に
排泄するのは、感染後1~3週間
の期間だけで、それもほとんどが
子猫です。
猫ちゃんの糞便に排泄トキソプラズマ
原虫は消毒薬が効かなくて、屋外で
1年以上も生存することができます。
予防としては、猫ちゃんを家の中で
飼って、生肉や小動物を食べないこと
です。
トキソプラズマは冷凍しても
死なないので、生肉は必ず加熱して
食べることが大事です。
治療は、症状が出ていない人は治療を
する必要がありません。
妊娠中の方がトキソプラズマ症に感染
した場合でも、治療することで症状
を最小限に抑えることができます。
大人の猫ちゃんが豚肉を生で食べても
トキソプラズマ症になることは
ほとんどありません。
安心してください。