猫ちゃんに多い肝リピドーシス | 人間より動物好き 獣医師シワ男

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埼玉県新座市のふじわら動物病院、院長藤原です。
ペットが幸せになるためには、飼主さんが幸せになる必要があると思っていて、
まずは飼主さんが幸せになることでペットも幸せになるような診療を心がけています。
サ論代理店

猫ちゃんで多く見られる肝リピドーシス

という病気があります。

 


動物にやさしい自然療法が好きなベジタリアン院長のふじわら動物病院ブログ

 

 

脂質代謝の異常により、肝臓に過剰な

脂肪が蓄積され肝臓の細胞が正常に

働かなくなる病気です。

 

 

その原因としてはホルモンの異常

栄養過多、薬物、膵炎、糖尿病、

肝臓の機能低下など色々です。

 

 

肥満の猫ちゃんに突発的になる

こともあります。

 

 

引っ越しや預けたりするなどの環境の

変化によってなることもあります。

 

 

初めのうちは、あきらかな症状はなく

元気、食欲の低下、時々嘔吐が見られる

 

病気が進行するにつれ肝臓が大きくなり

黄疸がでてくることもあります。

 

 

もっと症状が進むとよだれや意識障害

痙攣等の神経症状が見られます。

 

 

治療は、原因による治療が重要ですが、

原因がわからないことが多く

食欲が落ちてしまっていることが

多い為、胃食道チューブをつけて

長期にわたって強制的に

食べさせる必要があります。

 

脱水の緩和や体液バランスの調整などの

支持療法、抵抗力低下による感染症の

予防をおこないます。

 

 

太り気味の猫ちゃんに発症することが

多いので、食生活の改善と肥満の防止

することが大切です。

 

 

特に肥満の猫ちゃんで1週間以上食べない

場合は肝リピドーシスになる場合が多いので

注意が必要です。

 

 

猫ちゃんが肥満になり、内臓脂肪がついて

くると肝臓にも脂肪が付いてきて

脂肪肝になり、脂肪肝から肝リピドーシス

になることも多いです。

 

 

肥満には、十分注意しましょう。