猫ちゃんの目の病気「結膜炎」 | 人間より動物好き 獣医師シワ男

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埼玉県新座市のふじわら動物病院、院長藤原です。
ペットが幸せになるためには、飼主さんが幸せになる必要があると思っていて、
まずは飼主さんが幸せになることでペットも幸せになるような診療を心がけています。
サ論代理店

今回から猫ちゃんの眼の病気の

話をしようと思います。

 


 

まず、猫ちゃんで良くある病気

として結膜炎があります。

 


 

結膜が充血したり、腫れたり

目やにが出たりします。

くしゃみや鼻水を伴うことがあります。


 

慢性経過をたどることがあり、

長期の治療や再発がよくみられます。

 


 

原因は、ヘルペスウイルス、カリシウイルス

などのウイルス感染が一番多いです。

マイコプラズマ、ブドウ球菌などの細菌感染

クリプトコッカスなどの真菌感染、

クラミジア感染症があります。

 


 

診断は、最近では遺伝子診断(PCR)

により診断することが多いです。

 


 

症状は急になることが多いです。

猫ヘルペスウイルス性結膜炎は、ウイルスが

神経に潜伏してしまう為、慢性経過を

繰り返します。

 

ストレスがかかったり、体調が悪く

なった時に出てきて症状を出します。

 


 

ヘルペスウイルスは、結膜、角膜、涙腺に

感染し、角膜では角膜に傷を作ったり、

角膜がはがれたりすることがあります。

 

涙腺では涙が減少し乾性角結膜炎を起します。

 


 

予防は、感染する前にワクチンを打つことで

100%予防はできませんが、予防できます。

 


 

治療は、抗菌薬、抗ウイルス薬などの点眼薬や

内服を使います。

 

ヘルペスウイルスは、Lリジンというアミノ酸

が抗ウイルス作用がある為、これを生涯わたり

投薬することで症状を軽減することができます。

 


 

うちの猫もヘルペスウイルスに感染していた為

Lリジンを毎日投薬しています。

 

投薬しなくなると症状がでてきます。

投薬していても季節の変わり目等の

目がしばしばすることがあります。

飲んでいると調子がいいですね。


動物にやさしい自然療法が好きなベジタリアン院長のふじわら動物病院ブログ