今までは、わんちゃんからうつる
病気の話をしました。
今回からネコちゃんからうつる
病気の話を致します。
□ネコ回虫症
ネコ回虫は、長さが３～１２cmの
大きさで、白く細長い虫です。
ヒトが感染すると熱が出たり
視力が低下したり、脳炎が起きたり
します。
感染は、ネコ回虫の卵を口に
してしまうとうつります。
その他にネコ回虫が感染した動物の
生の臓器を食べるとうつることが
あります。
例えば、レバ刺しや生肉を食べて
うつることがあります。
健康な方に回虫の卵が入っても
そう感染することはありませんが、
免疫力が弱っているヒトや幼児では
うつることがあります。
回虫の幼虫が、肝臓、眼、神経など
の全身の内臓に移動して様々な
症状が出ることがあります。
これを幼虫移行症と言います。
眼に侵入した場合は、視力障害が
おこり、神経に侵入した場合は
運動障害がおこります。
治療は回虫駆除剤を使います。
ネコちゃんの治療も回虫駆除剤
を使って治療します。
ひと昔前に砂場にネコが侵入して
ネコ回虫に感染するということで
砂場にネットをかけたり、
砂の消毒をおこなったり、
砂場を撤去したりしました。
しかし、これにはあまり効果が
なかったようです。
現在は、砂場で感染するより
生の肝臓や肉の刺身を食べる方が
感染するのではないかと
言われております。
ネコちゃんは、レボリューション
と言うフィラリアの予防薬が
あるのですが、それを毎月つけて
いただきますとネコ回虫にも
効果がある為、フィラリア予防を
することでネコ回虫の予防にも
なりますので、是非、ネコちゃん
の予防薬として、レボリューション
をつけていきましょう。
特に小さなお子さんがいらっしゃる
ご家庭は、しっかりと予防をしましょう