腸管のデトックス | 人間より動物好き 獣医師シワ男

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埼玉県新座市のふじわら動物病院、院長藤原です。
ペットが幸せになるためには、飼主さんが幸せになる必要があると思っていて、
まずは飼主さんが幸せになることでペットも幸せになるような診療を心がけています。
サ論代理店

今回もデトックスシリーズとして腸管のデトックス

について考えたいと思います。

 

腸管は、食べたもの、飲んだものなどの食べ物や

水だけを分解、吸収して血液中に取り込み

消化と肝臓の代謝によって生じた老廃物を

体外に糞便として運び出していきます。

消化器官が正しく働いているときは、

老廃物は、体の中から速やかに運び出されます。

しかし、加工されたおやつのようなの食べ物では、

消化が難しく、便秘になったり、有害物質を

必要以上に体の中に長くとどまることに

なります。

 

そうするとデトックスができず、体の中で

老廃物が溜まります。

動物の平均体温が38.5度なので、

老廃物が、38.5度に温められて腸管内で

腐敗したり、発酵したりしてきます。

 

腸管の中に腐ったものがあるとどうなるでしょう。

あのゴミ箱の中にある残飯の腐ったものが

腸管の中にあると考えると「ぞっと」しますね。

 

おやつの中には、色々な人工の添加物や

防腐剤、着色料、保存料がたくさん入っている

ものがあります。

乾燥したおやつも非常に消化に悪いです。

私たちもするめいかを食べると胃が持たれたり

胸やけがするのと同じで消化に時間が

かかります。

消化に時間がかかるとその食べ物が

腐敗してきます。

デトックスをしなくてはいけない腸管が

デトックスではなく病気の巣になってしまいます。

 

ジャーキーやささみが巻いている牛皮の

おやつが多く見られますが、消化にとっては

いいおやつとはいえない状況です。

動物が食べるからと言っていいものということ

とは少し違いますので、もう少し消化のいい

おやつを与えてもらえるといいと思います。

蒸したささみなど生に近い状態の

おやつを使ってもらえるといいと思います。

 

あまり腸管に負担をかけず、デトックスをしてもらい

体の中になるべく老廃物や有害物質を

溜めないようにしましょう。

 


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