眼科カンファレンスに行きました | 人間より動物好き 獣医師シワ男

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埼玉県新座市のふじわら動物病院、院長藤原です。
ペットが幸せになるためには、飼主さんが幸せになる必要があると思っていて、
まずは飼主さんが幸せになることでペットも幸せになるような診療を心がけています。
サ論代理店

先日、9月17日(木)眼科カンファレンスに行きました。
3ヶ月に一度の講習会です。


今回は、角膜、強膜についての講習会でした。
一番自分たちがよく遭遇するところです。
飼い主さんもみてよくわかるところですね。
充血していたり、角膜が白くなったりすると
気づきやすい場所です。


特に角膜はレンズになっていて透明な臓器です。
光を通したり、物を見たりするための大事な臓器です。
角膜の表面は、涙で覆われていて
その涙も油に覆われて乾燥を防ぐようになっています。
眼の表面は、水と油が必要ということですね。


その油、水どちらか、もしくは両方が少なくなると
皆さんご存じのドライアイになります。
ドライアイは、眼にとってはいろんな
合併症を起こしてしまいます。
角膜に傷がついたり、感染したり、充血したり、
黒ずんだりといろいろなことが起こってしまいます。


この油と水は、ものすごく重要な働きをしているわけです。
先日、テレビでアイシャドウを粘膜のところまで
書くことによりドライアイになるというのをやっていました。
それが同じことなんだなと実感いたしました。


油は、眼の粘膜の縁にマイボーム腺というところから
出ています。
このマイボーム腺が腫れたり、詰まったり、炎症を
おこしたりすると油がでなくなり、乾燥を防ぐことが
出来なくなります。
そうなるとドライアイになってしまうわけです。


また、形態によっても出にくい犬種もあります。
シーズーなどの短頭種やチワワは
マイボーム腺から油が出にくい形態になっているので
注意が必要です。


眼ヤニが多いとか、眼やけを起こしているとか
眼にアイシャドウを引いたように眼の周りが
黒くなっているなどの症状がある動物は、要注意です。
そんな症状があるようでしたら一度診せて下さい。
もしかするとマイボーム腺から油が出にくくなっていて
眼ヤニが多くなっているかもしれませんよ。


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