お正月太り? | 人間より動物好き 獣医師シワ男

人間より動物好き 獣医師シワ男

埼玉県新座市のふじわら動物病院、院長藤原です。
ペットが幸せになるためには、飼主さんが幸せになる必要があると思っていて、
まずは飼主さんが幸せになることでペットも幸せになるような診療を心がけています。
サ論代理店

お正月も明け、皆様も通常の生活にもどっていることと思います。
日本には、お正月といういい文化が存在します。
アメリカにはお正月という風習がなく
1月1日は盛大に盛り上がり、休日となりますが、
2日から通常に働きます。
日本は、三が日は家族とゆっくり過ごして
新年を迎える風習があります。
その時、おいしいごちそうがでて
食べたり、飲んだりしお正月にちょっと太ってしまう
ことがあると思います。


その習慣に動物も一緒にいることが多く
人が食べたり、飲んだりする時に
一緒に食べてしまったり、もらったりする
ことが多くあります。


人と一緒で、動物もお正月太りをしていることが見られます。
人は、食べすぎたから少しダイエットしようと
自分で考えてしますが、動物はちょっと太ったから
ダイエットしようと自分で考えたりしてくれません。
そうすると人がダイエットさせてあげるしか方法がありません。


一度多く食べることを覚えると今度は少なくすることは
なんで少なくなるのかを理解することが難しいので
もっとくれもっとくれと要求がきつくなります。
そうするとかわいそうだからまたあげてしまうという
悪循環になってしまいます。


その悪循環を断ち切るには、まず行動を理解した方が解りやすいです。


まず、人にとって食べ物は、動物と友好を結ぶ手段であり
愛情表現でもあります。
このため、動物と友好的に接触する為の最も
簡単な手段として食べ物を使いがちになります。
また、動物が留守番しておいたときに
「よくお留守番してたね」とご褒美に使ったり
「ごめんね。留守番させて」と謝罪の手段として
使ったりします。


動物の視点から見ますとこれは同じ意味にならない
ことが多いです。
食べ物をもらうようなことをしていないのに
食べ物がもらえたりすると予測できる決まりごと
ではなく、社会的ルールにも合致しないため
混乱してしまう。


このため、もっと食べ物をほしがるようになり
食べ物を要求するとまたくれるという悪循環
になり、これが人とのコミュニケーションを
とるための方法として学習されてしまうと
ときにはしつこく、ときには攻撃的になる
こともあります。


そうすると与えないといけなくなり
悪循環にはまっていきます。
それを断ち切るためには、まず食べ物を
他のものに変えるコミュニケーションをとる必要があります。
かまってあげたり、遊んであげたり、スキンシップをとって
あげたり、することにより食事量、食事回数が減り、
運動も増え、ダイエットができるようになります。


人もダイエットは、大変なのと同じで
動物もダイエットは大変です。
ダイエットは、気長に、あせらず、ゆっくりと
着実にやっていく必要があるので
体重が減ったら、飼主様自身も動物も
ほめてあげましょう。
結局は、人がやらないといけないものなので
継続する為には、モチベーションも大事ですから。
1か月に100g減ったら100点満点です。


この機会に人と動物といっしょにお正月太りの
ダイエットをおこなってみてはいかがでしょうか?


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