過疎化が進む長州、周州だが、湯田温泉街に入るとガラッと雰囲気が雅やかに変わり、それなりに賑やかな温泉街らしくなった。
宿にチェックインしてすぐ、ある場所に向かう。
中原中也記念館だ。
独特の、深く、心がギュッとする詩だと思う。
彼の純粋な心模様故か、彼の詩からは冬の冷たく青黒い深い宇宙の海に煌めく星を感じる。
大地の奇跡、温泉の湯けむりに満たされた街と満天の星は、中也によく似合う。
記念館の前では、綺羅星のようなツリーが迎えてくれた。
入り口には、作品の幾つかが掲示されている。
さて、入館するかと入り口に向かったら、まだ閉館時間ではないのにチェーンで閉じられていた。
無念だ。
また、いつか来よう。