今日明日と京都に出張だ。
古寺社や趣のあるものが好きな私にとっては、宝箱に飛び込むような嬉しさであり、もし私が犬だったら尻尾は振りすぎてとっくに千切れ飛んでいるだろう。
仕事は午後からなので、早めに京都入りし、ランチは諦めてもどこか一ヶ所散策しきたい。
それで、少し思いがありながら今まで行ったことがない建勲神社に行った。
船岡山という小高い丘陵の上にある。
ここは織田信長を祭神とする神社で、徳川幕府の江戸時代には創ることができなかった。
明治維新後、明治天皇の命により創建された。
したがって比較的新しい神社だが、木立に囲まれ、空気が鮮烈だ。
御朱印をもらい、しばらく滞在して仕事場に向かった。
夕方、仕事が終わった。いよいよ今日どうしても行きたかった場所に行く。
ライトアップした東寺だ。
二十歳の頃から何度も参った東寺。国宝の五重塔も講堂、金堂の仏像も、不動明王や帝釈天ほかお顔も美しく凛々しく大好きだ。
しかし、夜の東寺には来たことがなく、また五重塔にも入ったことはない。
今日は特別にライトアップされている東寺を訪問できる。五重塔の一階にも入れるかもしれない。
こんなことは滅多に無いから、逃すことはできない。
一時間待たなければならないから、近くの喫茶店で珈琲を飲む。
珈琲は美味いが、周りが若い女性ばかりの相席だから落ち着かない。
早めに飲んで、入館を待つ列に並ぼう。
そして、いよいよだ。
…もはや言葉はいらない。
紅葉も綺麗だ。
さて、飯を食いにいこう。