富士山レンジャー物語その12 つかの間の平穏 | 登山経験ゼロ、運動経験ゼロ、都内在住の30代独身・事務系OLのあなたが富士山に登頂するには?

登山経験ゼロ、運動経験ゼロ、都内在住の30代独身・事務系OLのあなたが富士山に登頂するには?

特に刺激のない毎日を送り、休みの日も家でゴロゴロ。
気づけばもう、一週間が過ぎていた・・・。

そんな日常から一歩抜け出し、日本人なら一度は登りたい富士山にチャレンジ!
ほんの少しの勇気と、ある程度のコツさえ知っていれば富士山は登れます!

☆毎日更新中



昨日 の続きです。



バイト初日は夜間に救助が2件も入り、


怒涛のような忙しさ。



そして、


二日目の早朝にも事故が発生。



こんなのが毎日続いたら、体がもたない・・・」



という不安しかありませんでした。



しかし、


二日目の夜は、救助は一件もありませんでした。



「なんでだろう?」



ふと、


この日が月曜日であることに気がつきます。



当然ながら、


土日より登山者はだいぶ少なくなるので、


遭難自体の発生も少なくなるわけです。



「もしかしたら、あんなに忙しいのは土日だけかもしれない」



三日目も救助は入らず、


初日の疲れもだいぶ抜けてきました。




前にもお話ししたように、


メインの仕事は、


安全登山指導をしつつ、ゴミを拾いながら、


六合目の安全指導センター(標高2400m)から


本八合目(3400m)までを巡回することです。



安全指導センター



と書かれた腕章を付けて歩いているので、


何かと話しかけられることが多くなります。



例えば、


「八合目まではどのくらいかかりますか?」


とか、


「下に見えている湖は何ていう湖ですか?」


とか、


「小屋は混んでますか?」


とか。



中には、


ゴミを拾っている私の姿を見て、



「えらいですね!ボランティアですか?」



と聞く人がいて、



「いえ、仕事です」



と答えたら、



「なんだー。仕事か。」



露骨にそんなことを言われたこともありました。



なんだか悪いことでもしているような気持ちになり、


当時大学生だった私は、ものすごくとまどってしまいました。




たまに、イヤなことも言われますが、


うれしいこともたくさんあります。



続きは明日 です。




※これは13年前の話であり、現在の安全指導センターや富士山レンジャーとは運営主体も業務も異なり、何の関係もありません。




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