5月のとある日、再び奈良の牧場へ
明日には我がひつじ山の住人となる羊を選ぶのである。
2歳の♀。あの子で・・・
1歳の♂。じゃあ、あの子で・・・
いとも簡単に決めてしまったが、まあ元気であれば良いのだ。
翌日の昼下がり。ひつじ山で、トラックがやって来るのを、今か今かと待っている。
たどり着いた3トントラックの中には、ちんまりと2頭のひつじ。
オスはゆう君、メスははるちゃんと命名。
ゆう君は1歳を過ぎているが、まだあどけなさの残る仔羊である。
この2頭は、古参の住人達から手荒い歓迎を受けるのである。
環境が変わり、食べるものが変わり戸惑いの連続の中、体当たりをされ、追い回されるのである。
頑張れはるちゃん 負けるなゆう君