高校生の頃

画材店にアルバイトの面接に行った。


店内に入り、面接に来た事を伝えると

スーツを着た年配の社員が

「よく来て下さいました。ありがとう

どうぞこちらへ。」と

とても丁寧に案内をしてくれた。


奥の部屋へ入り

ソファーに座る様言われ待っていると

程なくして若い社員が出てきて

2人で向かいの椅子に座り

私の履歴書を見始めた。


すると突然、年配社員が顔色を変え

「はあぁ!あんた○○高校なの?!」

そう言ってバサッと履歴書を若い社員に

投げつける様に渡し

「キミが面接して!」と言うなり

椅子にふんぞり返って横を向いてしまった。


焦ったのは若い社員だ、顔が真っ赤になり

「えっ?○○さんどうしたんですか?!」

と訴えるも

年配社員は無視したまま横を向いている。

一瞬時が止まった様な空気が流れるも

彼は向き直り

「で、では私が面接をしますね。」と

しどろもどろになりながらも質問を始めた。


「好きなスポーツはなんですか?」

「……水泳です。」と私が答えると

「わぁ〜○○さんと同じじゃないですか

同じですよ!ねぇ!」と

少し変なテンションになっている。

しかし年配社員は

「ふーんでもあんた○○高校だよねー。」

と横を向いている。

その後私が質問に答える度に

「あーでも○○高校だもんねー。」

とまるで合いの手の様に繰り返した。


なんなんだいったい?

突然の事にほぼ思考が停止していたが

だんだん腹が立ってきた。

確かに世間では評判の良い高校ではない。

友人もアルバイトの面接時に

「○○高校なんだ。バカなんだねー。」と

笑われた事があると言っていた。

しかし、わざわざ口に出すとはどういった

心持ちなのだろう。

フレンドリーなコミュニケーションの

つもりか?


私は今にも

「ふざけんなー💢私が何をした!」と

叫び出したい気持ちだった。

しかしそんな事をすれば

「ほーらやっぱり○○高校だからー。」

と言われるのが目に見えている。かといって

その様な者に対応出来る術を持っておらず

ただ奥歯をかみしめるしかなかった。


とにかく最後まで毅然とした態度でいよう

それが私のプライドだぁー!と

青臭い正義に燃えるのが精一杯だった。


無事に?面接が終わり

「……ありがとうございました。」と

声を絞り出し。部屋を出ようとすると

「ちょっとあんた!」と

年配社員に呼び止められ

「こっちから出てって!早く!」と

裏口から追い出される様な形となった。


どれほどの恨みを持っていたのかは

計り知れないが、私に恨みをぶつけられても

数十年後ブログのねたになるのがせいぜいなのだ。