小学3年生の時
国語の授業で『夕鶴』を読んだ感想を
1人ずつ発表する事になった。
人間に助けられた鶴が恩返しにくる話だったが
感想の中心は
「決して布を織っている部屋をのぞかないで欲しい」と言う、つうとの約束をやぶった
与ひょうの事だった。
皆「自分も与ひょうと同じで、のぞいてしまうと思う。」と言い始めた。
私もそう思っていたが、なぜか皆が同じ事を言いだすと逆の事が言いたくなるのだ。
だんだん自分の中のあまのじゃくがむくむくと起き上がりついに発動してしまった。
発表の順番がまわってきた時つい
「私は、絶対にのぞきません。約束は守ります!」
と言ってしまったのだ。
すると教室から「え~っ!」と驚きの声が湧き
起こり。
「うそだろー」「いいこぶるな!」と言う者までいた。
しかし、あまのじゃくはこれくらいの事は気にならないのだ。むしろ変な達成感がある。
(どんな性格なんだ…?)
しかし、違う意見を言っただけでこんなに非難されるとは、、、
もしかしたら本当に『私はのぞきませんっ』
と思っていた人がいたかもしれないが、これでは言えないだろう。
『あまのじゃく』も世のため人のために有効活用出来ると良いのだが、、、。