さて、明け方に木星が上がってくる季節になりました。
普段の休みですと、3時や4時に起きて頑張るのはパワーがいるのですが、ゴールデンウィークなら余裕です。
天気予報では、5月3日が晴れ予報でしたので、この日を観測日に選びました。


ところで、私の初号機はタカハシのM-180Cです。

これを初号機に選んだのは、木星や土星をドーンと見たかったからです。お財布と相談し、1本目の鏡筒としては、やりすぎかなと思いつつ、当時の気持ち的にはちょっと頑張ってこの鏡筒を選びました。

(しかし、これはお金の面ではほんの入り口だったことを後に知ることになります)


12月末のことでしたので、木星と土星の最接近の話題もあり、今しかないと決意し購入したのです……が、しかし!

すでに木星は相当低い位置にあり、夕方には隣のマンションの裏に沈みかけています。

そんな状態の木星を、何の知識もない私が、友人に借りた(壊れた?)赤道儀でまともに観測出来るはずもなく……。

結局、木星のファーストライトはあえなく失敗に終わったのでした。


そして5月です。待ちに待った木星様の再登場です。

やはりまだ低いですが、この半年で少しはスキルも上がったはず。

前日から機材の準備をして、自分なりに万全の体勢で臨みました。


その成果がこれです。

木星とイオ(2021/5/3 4:30)

タカハシ M-180C // iOptron AZ Mount pro

AstroStreet 2インチマルチバロー 2x //ZWO IR/UVカットフィルター 1.25"//ZWO ADC 1.25" // ZWO ASI385MC

AutoStakkert!3Registax6で画像処理



おお。明らかに木星です(笑)

初めての木星としては及第点ではないでしょうか。

次はもう少し拡大率を上げて撮影してみたいと思っています。


それにしても、画像処理ソフトの力とはすごいものですね。

シーイングは悪く、木星もゆらゆら揺れて、保存した画像はモヤっとしたものでした。

にもかかわらず、たった6秒のaviファイルを加工すると、模様がはっきり現れてくるではありませんか。

(簡単に書いていますが、英語のソフトを使うのは苦労しますショック


そして、撮っている時は気づかなかったのですが、強調処理をかけてみると、ガリレオ衛星(イオ)がひとつ写っていましたのでそれを含めた画像にしました。


なんとかミッション完了です。


写真を撮影した後は、アイピースに差し替えてしばらく木星を眺めていました。やっぱり月や惑星は、直接目で見るのが楽しいです。眼視なら衛星もはっきりと見えますしね。


そうしているうちに夜が開けてきました。

明るくなってくると、ベランダで望遠鏡を覗いてる姿は絵面が良くありません(笑)

もう少し見ていたかったのですが、渋々撤収したのでした




(今回使った機材の一部です)