こんにちは、ふじたけです。
世間的には全く話題になっていませんが、天文の界隈ではレナード彗星に注目が集まっています
レナード彗星(C/2021 A1 Leonard)とは、今年の初めに発見された彗星で、この12月に地球に最も近づき明るく見えるようになります。
そして、この彗星は非周期彗星です。つまり、一度横切った後は太陽系から離れていき、以後は二度と見ることはできない彗星です。
まさに一期一会。私もおもてなししたいところです
しかし、私は彗星を撮ったことがありません。調べてみましたが結局詳しくはわかりませんでした。
なら、とりあえずやってみましょう。
12月はじめ頃が新月期になりますので、そのあたりを本番として、11月28日の早朝に練習がてら、庭に出て撮影することにしました。
レナード彗星が空に上がってくるのは、深夜の3時頃です そこまでもつだろうか……。
少しの不安を抱えながら、深夜11時頃から真っ暗のなか望遠鏡を設置しはじめます。
しかし、寒い!
考えてみれば、真冬に望遠鏡を出したこともありません。防寒対策ももっと充実させねばなりませんね
レナード彗星が空に見えてくるより先に、実は同じような方向にもう一つ彗星が上がって来ます。
レナード彗星の前に、まずはそちらを撮影してみました。
Askar FRA400 // RST-135E // ASI2600MC // CBPフィルター
gain100 // 0℃ // 60秒x20枚
StellaImage9で彗星核基準でコンポジット
Pixinsight他で画像処理、トリミング有
撮影地:自宅庭
こちらは名前をチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星と言います。
名前が長い!
そして、非常に覚えにくいです
レナード彗星が撮りたくなるのは、名前のスマートさも一役かっているのではと思っちゃいますね(笑)
私の初彗星はチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星になりました。さて、どうやって撮影すれば良いのかと思っていましたが、ASIAIR proで彗星を導入すれば、彗星に対して自動追尾してくれました。
極軸合わせは出来ませんので、これもいつものように適当に赤道儀を北に向け、オートガイドも、適当な恒星を指定してセットしました。
撮影の仕方が完全に正しいかはわからないのですが、満足出来るレベルで撮影できました。
そして、その撮影したものは彗星を基準点にしてコンポジットしています。
赤道儀をはじめとする機材やソフトウェアの凄さに改めて感動です
そして順調に撮影していましたが、うまく行っている間は、基本的にすることがありません。そうすると、案の定ウトウト……。
しまった!と目を覚ました時は4時を過ぎていました。
それでも、まだ十分間に合うと思い、外に出てみると、街灯がモヤっと光ってました。
霧です😭
明らかにガイド星の写りが暗くなっていましたが、なんとかガイドは出来そうでしたので、ある程度は写るだろうと、薄霧の向こうのレナード彗星を導入しました。
その結果です。
C/2021 A1 // Leonard
Askar FRA400 // RST-135E // ASI2600MC // CBPフィルター
gain100 // 0℃ // 60秒x20枚
StellaImage9で彗星核基準でコンポジット
Pixinsight他で画像処理、トリミング有
撮影地:自宅庭
霧の中でも、なかなかよく写ってくれました
明るさも尾も立派になって、いかにも彗星です。
予想では、まだ明るくなるそうですので、新月期に晴れてくれれば、さぞ美しいレナードさんが撮れるはずです!(ほんとか?🤔)
初めての彗星撮影は、少しのトラブルはありましたが、まずは満足な結果を得られました
あとはこの週末に晴れてさえくれれば……。それが一番難しい?