少年に襲われたあの日 | 藤田淳士オフィシャルブログ「Beauty Training」Powered by Ameba

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私と先輩は、近くのバスターミナルでジュースを買うために

寮の近所の公園を歩いていた。


と、そこで

靴磨き用の木箱を背負った小学生低学年くらいの少年とすれ違う。


「プシー!プシー!」

何やら背後から私たちの注意をひきつけるような音が聞こえる。


先輩と振り返ると、

少年がクイクイと私たちに「こっちにこい」と手招きしている。


おー。

えらい態度でかいサービスやな。


苦笑いを浮かべた先輩が少年を手で追い払う仕草をした次の瞬間だった。


「時計を出せ」と

彼はポケットから果物ナイフを出したのだ。


ぎょえぇ!!


ふたりとも苦笑いが引きつり笑いになり

位置につく余裕もなく

振り向いてドン!さらに倍!で全速力で逃げんたんです。



その三日後でした。



また、同じ先輩と近所の公園を横切ろうとしたら…


ムムッ!!(川平慈英さん風)


あの木箱!

そうなんです!彼が現れたんです!!(川平慈英さん風)


先輩が恐怖と怒りに震えております。←どっちかにして!


先輩「アツシ、行くぞ」

私「え?ウソでしょ?彼のところですか?」

先輩「いいもの見せたろ」


な、なんと、

靴磨きの少年に近づき、

「おい」と声をかけたのです。


私の目は少年のポケットに集中しています。

出るかもしれませんから!アレが!


と、思ったら

「お?靴磨くよ!?」と

すっごい天使のような笑顔で答えてくるじゃないですか!


私たちのことなど一切忘れている様子。


「じゃあ、磨いてくれるか!?」と

足を差し出した先輩の足元を見たら!!


ムムッ!!

サンダルじゃないですか!!

そうなんです!!私たちは常日頃からサンダル人!


これはどうでる?少年!!!


少年「………おージャポネス…」

彼は怒りを押し殺すようにして呟きながら私たちに背中を向けたのです。


すると!


ピィィィィ~!!!


と、けたたましいほどの指笛を鳴らしたのです!!


へっ( ・(ェ)・) ←こんな感じなりました


鳥でも飛んでくるんかなぁと公園の先に視線を向けると……


ムムッ!!


ムムムッ!!


ムムムむ…!?


え?人!?


な、なんと、裸のおじさんたち5,6人が猛ダッシュで

私たちのところに向かってきたのです!!!


これは大惨事!

ムムム言うてる場合ちゃいます!


そうなんです!って当たり前なコメント言うてる場合ちゃいます!


また、位置につく暇なく

振り向いてドン!さらに倍!最後に倍の倍!でバイバイ!←言うてる場合か!


もう、ホテルで身も心もガクブルでした。


その事件以降、近所の公園を遠回りするようになったのですが

一週間も経っていない日でした。


また、同じ先輩と

地元のプロサッカーチームの試合を観に行ったんです。


で、

席を探してる時だったんです。


「プシー!プシー!」


もうね、背筋凍りましたよ。


先輩も私と同じ速度くらいのスローで

振り向いたでしょうね、、


ムムッ!!


ムムム!!!


そうなんです!そうなんです!

あの少年が、あの少年が!!!


焼き肉焼いて、

私たち2人に天使の笑顔で


「美味しい肉いらんか?」と!!


もう、私たちのハートは丸焦げでした。。。


もちろん、丁重に「ありがとうね。今日はいらないや」って

すごい笑顔でお断りさせて頂きました。


あまりにも衝撃的すぎて

今でも鮮明に覚えている話でした。