4.オクスフォード大学インターネット研究所(Internet Institute)Prof. Vili Lehdonvirta

日時:7月30日12:40-14:30

場所:オクスフォード大学キングスカレッジ食堂及びインターネット研究所内研究室

 

概要:

2時間以上議論を行う。主な概要は以下の通り。

  1. ブロックチェーンのアプロケーションは今後技術の進展とともに、発展するであろう。スマート・コントラクト(AIやブロックチェーンを使った分散契約管理)が発展する可能性が高い。政府は自らブロックチェーンを活用することに役割があるのではないか。

  2. 仮想通貨(Crypt Asset)は規制と技術のバランスが大切である。規制も政府ではなく技術コミュニティが作る方がベターである。

  3. 仮想経済の世界ではTrust in Nation and Trust in Codeという政府から離れたネット上のコミュニティや技術への信頼をベースにした活動が生まれつつある。(キリスト教的にはこの概念「God vs Code」)。main stakeholders (miners/validators, business operators, protocol developersなど)が独自にプロトコールを作っているところに問題がある。

  4. Google、facebook、Appleはサイバー上の大きなネットワーク/コミュニティを作っており、国の規制を離れ、独自の意思決定を行えるようになりつつある(ここは藤末のやや意訳)。

  5. 教授の著書「Virtual Economy」の和訳を出すこととなった。本書の中国語の訳本はすでに出版済。

 

 

5.オックスフォード大日産日本研究所 Prof Ian Neary

日時:7月31日12:45-14:30

場所:オクスフォード大学日本研究所講義室及び食堂

 

概要:

  1. ナイリー教授の日本に関する講義に参加(講義には国際関係論サマープログラムで40人ほどの学生が世界から参加している。日本人学生は東大から二名が参加。)

  2. 学生の興味は、安倍総理の外交に集中。トランプ米大統領との関係、北朝鮮の核兵器廃棄・ロケット実験停止への関与、東支中における中国との紛争の危険性、経済・軍事面におけるロシアとの連携などについて学生からの質問が相次いだ。トランプ政権との連携をどうするか、北朝鮮問題にどう対応するか、中国との関係など外交についての質問はなかなか終わらなかった。内政については、少子化対策をどうするか、財政問題をどう考えているか、などの質問があった。また、アジア系の学生からは安倍総理の靖国参拝についての質問があった。

  3. 講義後、学生とともに食事をしながら歓談。地元イギリスの学生が多かったが、中国やインド、そしてウクライナ、ジョージアからも学生が参加していた。これだけの多様な国の若者が一堂に会する機会はなかなかないと感じた。